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「大地はセンスがある」「唯一無二」…バーレーンで「鎌田守田」躍動! 「アンバランス」な組み合わせゆえの守田英正2得点に“新たな武器”の予感
text by
佐藤景Kei Sato
photograph byAFLO
posted2024/09/14 17:01
バーレーンに快勝した直後の「鎌田守田」。いかに手ごたえを感じたかが、ふたりの表情からもうかがえる
「ゴールはいつも意識しているし、どの試合でも決めたいと思っていますけど、今日は大地が気を利かせてくれたから前にスペースが空いた。組む選手やユニットに僕は良くも悪くも影響されるので」
守田は2つのゴールについて、気が利く鎌田のスペースメイクが要因になったと説明した。
大地はセンスがある。大地のおかげ
「大地はセンスがあるし、外に降りたときは気持ちよくボールも回る。それをやってくれれば2ボランチも上がれるし、クラブでやっているような動きがきょうは多かった。2点目は大地が薫に(パスを)出したところで点が決まったなと思うくらい、いつもやっている形。それを出せて良かった。大地のおかげ」
紛うことなき、絶賛である。
1年前に守田にインタビューした際、代表の目指すべきサッカーについて「代表とクラブという考え方はしてほしくない。本当に自分たちが世界のトップに入っていこうと思うなら、今、ヨーロッパで当たり前にできていることやベースになっている部分に手を伸ばさないのは違うと思う」と話していた。試合前の準備も含めた話だったが、クラブに比べて活動する時間が少ないことを言い訳にせず、代表でも高いレベルを追求すべきだと説いていた。
バーレーン戦ではそんな守田が求めていた形、つまりはクラブで実践するような再現性の高い攻撃が随所に見られた。試合中にどこに立ち、何をすべきかを考え続けて、高い確率で最適解を導き出す守田と鎌田が同時にピッチにいた、一つの効果だろう。タイプの異なる2人が響き合うことでチームの攻撃はより活性化した。
アシストのひとつ前のパスという鎌田らしさ
「良くも悪くも自分っぽいなという感じですね。結局、ゴールやアシストはなかったんですけど、代表でも所属チームでも割とアシスト前のパスというのが自分自身、すごく多くて。目に見えやすい結果がなかなか残せないのが自分の悩みでもあるし、ただ自分はそういうプレーができるというのがストロングポイントでもあると思う。もう、なかなか変えることはできないので難しいですけど、チームが勝てたのはすごく大事なことかなと思います」