サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
「大地はセンスがある」「唯一無二」…バーレーンで「鎌田守田」躍動! 「アンバランス」な組み合わせゆえの守田英正2得点に“新たな武器”の予感
posted2024/09/14 17:01
text by
佐藤景Kei Sato
photograph by
AFLO
バーレーン戦は守田英正と鎌田大地を同時起用する効果が、はっきりと表れた試合だった。中国戦ではシャドーの久保建英と右ウイングバックの堂安律が極上のコンビネーションで攻撃をリードしたが、今回は守田と鎌田が響き合ってチームに大きな実りをもたらした。
2人がピッチで示したものを説明する前に、まずは守田の鎌田評を記しておきたい。
話は6月シリーズにさかのぼる。クレバーなボランチは言っていた。
「(鎌田)大地は、やっぱり光るものがある。得点もできるし、ゲームも作れる。彼にしかない光るものを見せたと思うし、僕が言うと偉そうですけど、それだけ唯一無二の存在というか。普通に羨ましいじゃないですけど、自分にないものをいっぱい持っている」
所属していたラツィオ(イタリア)で出場機会を得られず、2023年11月を最後に招集外が続いていた鎌田は今年6月、7カ月ぶりに代表に復帰した。アジア2次予選のミャンマー戦でともにピッチに立った守田が、鎌田と久々にプレーした感想を求められて答えたのが前述の言葉だった。守田が言及したのは自身との違いだ。
6月には「大地が歩いていたので」と笑ったが…
冗談めかして「大地が歩いていたので、僕が守備をするしかなかった(笑)」とも話していたが、一方で「それぐらい割り切ってアンバランスのプレーヤーと組む方がうまくいくときもある。僕と(遠藤)航くんが組んでいるみたいにバランス重視でやっていても、結構相手を釣り出せなかったりするときがあるので。だから面白いなと思います」と、異なるタイプと組むことの有効性にも触れていた。
あれから3カ月が経ち、守田の言う鎌田の「唯一無二」を改めてピッチで確認することになった。それと同時にアンバランスな2人が調和した時の効果も目の当たりにした。