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夏の甲子園では志半ばで終戦…悩める“絶対王者”大阪桐蔭の主砲が日本代表で見せた「強打のプライド」木製バットも「とにかく強く振ろうと」 

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沢井史

沢井史Fumi Sawai

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photograph byShigeki Yamamoto

posted2024/09/06 06:00

夏の甲子園では志半ばで終戦…悩める“絶対王者”大阪桐蔭の主砲が日本代表で見せた「強打のプライド」木製バットも「とにかく強く振ろうと」<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

甲子園では2回戦で敗れた大阪桐蔭の主砲・徳丸快晴。U18日本代表では心機一転、活躍を見せている

ライバル・台湾にはMAX160キロの投手も…

「どちらもピッチャーのレベルが高かったです。台湾は150キロ台のピッチャーが投げていましたが、聞くと160キロを出すピッチャーもいるみたいで。出てくるピッチャーだけでなく野手もレベルが高いので、そこにどう対抗していけるか、これからしっかり考えていきたいです」

 台湾と韓国の試合をスタンドで見つめる選手たちからは「エグい!」という声が何度も漏れた。アジアをけん引する台湾と韓国の戦いぶりに、徳丸は気を引き締める。

「自分は今はこれぐらい(力は)出さないといけないですし、次からはもっともっと出していかないといけないと思っています。全国の高校から選ばれた18人の中の1人として、やるしかないという気持ちです。活躍して良い結果を残して日本に帰りたいと思っています。みんなで良い雰囲気で試合をやれているので、自分は勝利に貢献していくだけです」

 同じ大阪桐蔭のチームメイトで、不動の1番を務める境亮陽も2試合で計7打数3安打。持ち前の俊足を生かした走塁で攻撃に勢いをつけるなど、リードオフマンぶりを発揮している。

 この夏、志半ばで甲子園を後にした大阪桐蔭。攻撃の中心を担ってきた2人が、日の丸を背負い、アジア制覇に向け闘志をみなぎらせる。

「自分は、もっともっとやれる」

 この言葉が、徳丸の背中を押し続ける。

 高校最後の大会でもある異国での大舞台。このままでは終われない。

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