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号泣の張本美和16歳に“8つ上のお姉さん”早田ひなが近づいて…女子卓球“まるで3姉妹”どんな関係? 元代表監督が語る「メダル確定」現地ウラ側
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph byJMPA
posted2024/08/10 06:00
卓球の女子団体でメダルを確定させた瞬間、涙を流した張本美和16歳
「実力的には7対3」中国戦の勝機は…?
――中国との決勝戦では、孫穎莎(スン・インシャ)、陳夢(チェン・ムン)、王曼昱(ワン・マンユ)の世界ランキング上位3人が立ちはだかります。ただ、2月の世界選手権では2-3とあと一歩まで追い詰める場面もありました。勝算はあるのでしょうか。
村上 3人で5回戦うなかで、一番チャンスがあるのはダブルス。最初のダブルスを取るか、取らないか。そこで勝つ確率が大きく変わってくると思います。相手を緊張状態に陥れることができれば、中国といえど普段通りのプレーをするのは難しくなりますから。
――まずダブルスで重圧をかけて、シングルスで個々人が攻略の糸口を探る、というイメージですか。
村上 いろんなところで言っていますが、まだ実力的には7対3くらいの開きがある。これを事実として受け止めたうえで、それでもチャンスがないわけではありません。ロンドン五輪では準決勝でシンガポールと対戦して、4年間勝てなかった相手に3-0で勝ちました。人間がやるスポーツですから、中国も決して無敵ではない。そのためにもまずはダブルスを取る。孫が相手でも、簡単には負けずにいい試合をする。もし1-2になっても4番手で勝ち切る。この3人は中国を倒すためにやってきたメンバーです。最後まで自分たちのプレーを発揮して、「これがいまの日本女子卓球のベスト」だと胸を張れる試合を見せてほしいです。