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卓球女子団体「4人でメダルかけて写真を」16歳張本美和を支えた早田ひなと平野美宇の24歳コンビが秘める、リザーブ木原美悠20歳への思い

posted2024/08/10 11:03

 
卓球女子団体「4人でメダルかけて写真を」16歳張本美和を支えた早田ひなと平野美宇の24歳コンビが秘める、リザーブ木原美悠20歳への思い<Number Web> photograph by Kaoru Watanabe/JMPA

パリ五輪卓球女子団体、準決勝後の日本チーム。左から早田、平野、張本

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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Kaoru Watanabe/JMPA

 8月8日、卓球女子団体の準決勝が行われた。日本はドイツと対戦し3-1で勝利。決勝進出を決めるとともに、銀メダル以上の成績を確定させた。

 世界ランキング2位の日本と5位のドイツ、順当とも言える勝利の中に、あらためて日本の強みを示す場面や言葉があった。

 第4試合を3-0で勝ってチームの勝利を決めた16歳の張本美和は、試合を終えるとタオルで顔を覆った。止まらぬ涙をぬぐうためだった。

 張本は先に出場した第2試合では0-3と完敗を喫していた。

早田と平野がかけた言葉

「正直に言って、1試合目に負けたときは気持ちを切り替えられるかすごく苦しかったです」

 第4試合も、第1ゲームは2-7とリードされ、不安がよぎった。そのとき張本が気持ちを切り替えられたのは、ともに24歳のチームメート、早田ひな、平野美宇からかけられた言葉を思い起こしたのがきっかけだった。
 

「いいよ! 楽しんで、頑張って!」

 張本は言う。

「先輩方にたくさん声をかけてもらったので、思い切りプレーすることができました」

 励まし続けてくれた早田と平野に感謝した。

 張本が敗れた第2試合の次の第3試合に出場したのは平野だ。敗れて気持ちを落とした様子の張本を笑顔で、穏やかに迎えると、自らの試合では完勝してつないだ。

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