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超絶ラリーも話題のカットマンが本音「早く終わるに越したことはない」“個性派ヒロイン”橋本帆乃香27歳が語る「相手が絶望する瞬間」「最初しんどかった」

posted2025/12/08 11:02

 
超絶ラリーも話題のカットマンが本音「早く終わるに越したことはない」“個性派ヒロイン”橋本帆乃香27歳が語る「相手が絶望する瞬間」「最初しんどかった」<Number Web> photograph by Ichisei Hiramatsu

世界ランキングは10位、国際大会で大躍進中のカットマン・橋本帆乃香

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph by

Ichisei Hiramatsu

国際大会で快進撃を続け、“カットマン”というユニークな戦型で話題を集める橋本帆乃香(27歳)。女子卓球界の異端児は、いかにしてその個性を磨いてきたのか?《NumberWebインタビュー全3回の2回目/第3回に続く

◆◆◆

 卓球選手・橋本帆乃香はカットマンとして生きてきた。

 そもそもカットマンとは何か。相手のボールをひたすら打ち返して粘り、相手のミスを誘ったり、ときに攻撃に転じて得点を奪うスタイル、つまりは“守備的”な戦い方。卓球をそこまで観ていない人でも、そのくらいの認識はあるかもしれない。いわゆる「高速卓球」が中心である現在、カットマンを選ぶトップ選手は少数派である。

7歳で選んだ“カットマンという戦型”

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 ただ、カットマンという戦型は、卓球という競技ならではの存在だと言える。例えばテニスなど他の競技では考えられない。勝負にならないからだ。それが卓球で成り立つのは、ボールの「回転」が大きな威力を持つ競技であるからだ。カットマンは主に下回転をかけて返す。それを打つには相応の工夫が必要で、それゆえにカットマンという戦型が存在する。

 橋本は5歳のとき、祖父が運営し父がその手伝いをしていた愛知県名古屋市の「卓伸クラブ」で卓球を始めた。カットマンになったのは7歳のとき。

「祖父から『カットマンにならないか』と声をかけられて、ちょっとどうしようかなと悩んだんですけど、カットマンの選手が少なかったので面白いかな、珍しい戦型だと勝ちやすいのかなと思ってカットマンになりました」

 勧められた理由は――。

「まったく分からないです。聞いたこともないんですけど」

【次ページ】 「つまらなかった」幼少期の反復練習

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