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号泣の張本美和16歳に“8つ上のお姉さん”早田ひなが近づいて…女子卓球“まるで3姉妹”どんな関係? 元代表監督が語る「メダル確定」現地ウラ側
posted2024/08/10 06:00
text by
曹宇鉉Uhyon Cho
photograph by
JMPA
卓球女子団体の日本チームが欧州の強豪ドイツを3-1で破り、中国との決勝戦に進出した。初戦のダブルスで早田ひなと平野美宇の“24歳ペア”が勢いをつけると、2戦目のシングルスで敗れた最年少16歳の張本美和も4戦目で躍動。圧巻のストレート勝ちでメダルを手繰り寄せた。
現地パリで観戦した日本生命レッドエルフの村上恭和総監督は、この試合をどう評価したのか。そして気になる“世界最強”中国戦の勝算とは。ロンドン五輪とリオ五輪で女子日本代表の監督を務め、2大会連続のメダル獲得に導いた名将に話を聞いた。
現地パリで観戦した日本生命レッドエルフの村上恭和総監督は、この試合をどう評価したのか。そして気になる“世界最強”中国戦の勝算とは。ロンドン五輪とリオ五輪で女子日本代表の監督を務め、2大会連続のメダル獲得に導いた名将に話を聞いた。
なぜ最初のダブルスが“最重要”なのか?
――現地で試合をご覧になって、日本チームの雰囲気はいかがでしたか?
村上恭和(以下、村上) 団体戦に入って、全員調子が上がってきたように見えましたね。しっかりと声をかけあって、チームワークも非常によかったです。
――早田ひな選手が利き手(左手)のケガもありダブルスで起用されています。平野美宇選手との“ひなみう”ペアのコンビネーションをどう見ていますか。
村上 早田に関しては左手の故障もありますが、混合ダブルスの張本智和をはじめ、右利きの選手とずっとダブルスをやっていましたからね。張本智和と同じような卓球をする平野との「左・右」のペアはやりやすいはずです。平野にとっても「右・右」で大きな動きを強いられるよりも、早田との「左・右」のバランスがよく見えます。
――早田選手の左手のコンディションはどうでしょうか。バックハンドにすこし影響が出ているようですが……。