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張本美和が涙の訴え「早田ひなのタイムアウト」は本当に“不公平”だったのか? 兄・智和は「許せないと思います」日本人対決で起きた“違和感の論点”
posted2025/08/14 17:00
8月9日、早田ひなとの試合後に複雑な胸中を明かした張本美和(17歳)
text by

松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
JIJI PRESS
8月7日から11日にかけて卓球の国際大会「WTTチャンピオンズ横浜」が行われたが、9日に行われた女子シングルス2回戦、張本美和と早田ひなとの対戦での出来事が波紋を投げかけている。中心にあるのは「不公平だった」という見方だ。
張本は日本勢最上位の世界ランキング6位、早田は13位。成長著しい張本と、エースとして牽引してきた早田の試合は拮抗した展開となり、交互にゲームをとって2-2。迎えた最終ゲームは、張本が4-2でリードする。
この後に起きたことが、疑問や批判を招くことになった。
「メディカルタイムアウト」を要請した早田
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早田は主審のもとに行き、左手首の痛みを訴えて、「メディカルタイムアウト」を要請した。試合中の怪我などに対して設けられた治療の時間で、WTTでは最大5分としている。
早田の要請を受けて審判長が呼ばれ、早田は審判長と会話するとベンチに座り、審判長はトランシーバーのようなものでやりとりをし、大会の医療スタッフの女性が現れた。早田はそのスタッフに腕を見せながら会話する。症状を説明していたのだろう、認められた末にメディカルタイムアウトが宣言された。
すると、そのスタッフではなく、別の人間が呼ばれて登場し、早田のケアを始めた。
その間、張本は主審のもとに一度問いかけるように寄って会話したあと、ベンチに座り、あるいは立ち上がって、一人、試合が再開されるのに備えていた。コーチはいない。
メディカルタイムアウトが終了し、試合が始まると、早田が4-4と追いつく。最後は早田が11-7として最終ゲームをとり、勝利をおさめた。
兄の張本智和「許せないと思います」
このメディカルタイムアウトについて、試合後、張本は涙ながらに語っている。

