関田とは「しんどいシチュエーションのときほど、すごくよく話をする」。

「最終的にはいつもいい意味で適当にやろうって結論になるんです。昨年OQTでエジプトに敗れたときもそんな話になって。（関田が）調子がいい時はどこからでもクイックをあげますし、『そこ持っていくの？』と仲間でさえ驚くこともある。お互い信頼もすごくありますし、当然、信用もしています。だからこそ、重要な場面はもちろん、託されればそれを決め切るだけだと思っています」

　次戦のアメリカ戦はアルゼンチン戦以上に厳しく、難しい戦いになることが予想される。

　まずは2大会連続の決勝トーナメント進出を目標に、一つずつ着実に課題をクリアしていく。

「自分たちが目標にしている金メダルを実現するためには次のアメリカ戦が非常に重要になってくる。ここでいかに日本のバレーボール、そして自分たちの良さを出していけるか。今日、1勝したことで選手はさらに自信を付けられただろうし、いい形で臨める一戦になったと思います。アメリカ戦、全力で勝ちに行きます！」

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　東京五輪は、最年少の立場で先輩たちに引っ張ってもらった。その東京での経験が、海外でプレーすることへとつながり、高橋の人生は大きく変わっていった。あれから3年、パリでは彼のプレーの出来が勝敗を大きく左右するほど、なくてはならない存在となっている。

「しっかりと日本の強さを見せられるように」

　常に全力で自分のプレーを出し切れば、必ず結果はついてくるとポジティブな自信を持って前に進む。22歳、高橋藍のパリでの挑戦は、まだまだ始まったばかりだ。