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「レオが止めてくれる」“マリPK失敗”の伏線…金髪DF西尾隆矢「全然問題ない!」謝るMF川崎颯太を励まし、GK小久保玲央ブライアンを信じた
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byTakuya Nakachi/JMPA
posted2024/07/29 17:03
マリ戦で2戦連続の完封勝利を達成し、準々決勝進出を決めた西尾隆矢と小久保玲央ブライアン。PKを献上した川崎颯太(6番)を救った
「レオが止めてくれると思っていたので、PKになったけど僕は焦っていなかった。アジアカップでもPKを止めたことはあったし、自信もあった」
相手のリズムで蹴らせないよう、藤尾翔太と高井が時間をコントロール。相手のシュートは枠を捉えなかったが、小久保はコースを読み切っており「枠に入ってても止められたので、そこで喜んじゃった」と満面の笑みを見せた。
やられたらやり返す、その気持ちが
かくして、日本は2連勝。D組首位は変わらずだが、2位パラグアイとの得失点差を9とし、首位通過に向けて大きく一歩前進した。
結果だけでなくチームは親善試合マリ戦の経験を生かし、「やっぱりね、やられたからやり返すっていう、その気持ちがみんな出てたのかなと思ってます」と大岩監督。そのマリ戦で失点に絡んだ西尾は、アジア予選で助けてくれた仲間を今度は逆に助ける側にまわった。
苦しみながらも、伏線を回収しつつ掴んだ勝利はとてつもなく大きい。
<つづく>