テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「大谷翔平が珍しい!」球宴で自ら語り出した“ハーパー評”、山本由伸とCreepy Nutsは粋な演出…“テレビに映らない”ドジャースの日常
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byJayne Kamin-Oncea/Getty Images
posted2024/07/30 06:01
テオスカー・ヘルナンデスとのトークに楽しそうな大谷翔平と山本由伸
試合後のハーパーは「私とイエリッチ(ブルワーズ)、ターナー(フィリーズ)、翔平らで“構える時に手をどこにセットするか”など話していた。翔平はそういう(助言を取り入れる)姿勢があるから、あれほど成功できるのだろう」と感心していた。
記者にとっても4年連続4度目の球宴参加となった。大谷と同様に右も左も分からなかったコロナ禍の21年と比べると周りが見えてきた……はずだった。
しかし、この日の大谷の会見でのこと。
私は予定していたハーパーに関する質問が直前で出たため、急きょ内容を変更した。「本塁打が期待された中で打ったことで自信になり、自分の中で変わりそうなものはあるか?」と質問した。焦点がぼやけ、別の記者からも「まとまりがない質問したな~」とイジられる始末。大谷のように謙虚に勤勉な姿勢で精進していきます。
山本由伸の“やり投げ”練習、吉田正尚&大谷とは…
《7月19日 VSレッドソックス(ドジャースタジアム) ◯4-1》
オールスター戦後、2日のオフを挟み後半戦がスタートした。球場に到着すると、山本由伸がキャッチボールを行っていた。
これまで報道陣に見える場所でキャッチボールを行っていなかったが、この日は遠投で最長70メートルにも達する距離で投げた。また、山本特有の練習方法でもあるやり投げ(ジャベリックスロー)での調整も行うなど、リハビリは順調に進んでいるようだ。クラブハウスで取材に応じた山本はキャッチボールと遠投について「いい感じでした。(痛みはないか?)そうですね」と語った。なお試合前には大谷、吉田正尚と写真撮影に収まる姿もあった。
その後、ロバーツ監督の試合前会見でのこと。前日18日に大リーグ機構(MLB)がドジャースとカブスが来年3月18、19日(日本時間)に東京ドームで開幕シリーズを戦うと発表したことについて尋ねた。
しかし……こちらの質問が要領を得なかったようで、デーブ・ロバーツ監督から「Excuse me??」と聞き直され、額に脂汗をかいた。「Dodgers and Cubs are……」と諦めずに続けると、ロバーツ監督は質問の途中で「That's exciting!!」と大興奮して、このように熱弁した。