テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
真美子夫人はもちろん「デコピンとも歩きたかったんだ…野暮な質問だった」大谷翔平の“テレビに映らない球宴ウラ話”「今永昇太とは球拾い」
posted2024/07/30 06:00
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Matt Pearce/UPI/AFLO
大谷の球宴会見、報道陣はあふれ返っていた
《7月15日 オールスター戦前日会見・本塁打競争(グローブライフ・フィールド)》
デトロイトから前夜入りしたオールスター戦の会場、レンジャーズの本拠地グローブライフ・フィールド。正午頃から日米、中南米、韓国、台湾など大勢の報道陣で埋め尽くされていた。球場前で取材パスを受け取るのに約1時間。さらに、球場正面入り口のセキュリティーを通過するのに30分ほどかかった。
落ち着く暇もなく恒例の両リーグの監督と先発投手の会見がまずスタート。既に発表されていたナ・リーグの先発、新人右腕ポール・スキーンズ(パイレーツ)は「最低でも100マイル(約161キロ)」は投げたいと語り、会見場を沸かせ、大谷は「2番・DH」でのスタメン出場が発表された。
その後、グラウンド左翼付近で行われたア・ナ両リーグ全選手の会見。ア・リーグ勢が終わると、報道陣は一旦ファウルゾーンに下げられたが、あまりの多さに人はあふれ返っていた。スタッフが総出でア・リーグの選手とナ・リーグの選手の入れ替えを行っている際に、報道陣がファウルゾーンまで下がるルールは"崩壊状態"になっていた。徐々に報道陣の“ライン”は上がり、ある記者はこのように話すほどだった。
「サッカーのオフサイドラインみたいだな」
大多数の記者が、事前に大谷のブースが左中間付近であることを確認していた。スタッフがナ・リーグの会見スタートをコールすると、メディアは一目散に駆け始める。私も必死の思いで最前列の確保に成功した。初めての経験だが、選手側から見るときっと滑稽な光景だったに違いない。
大谷に投げかけた4つの質問
年に一度といっていい、時間に余裕のある大谷の取材対応とあって多くの記者が質問を投げかけた。私は4つの質問を聞くことができた。
(1)今年のオールスター戦の目標
(2)前半戦の盗塁数増加に関して
(3)30代を迎えた回復力やケアの変化
(4)真美子夫人や愛犬デコピンは同行しているか