テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「大谷翔平が珍しい!」球宴で自ら語り出した“ハーパー評”、山本由伸とCreepy Nutsは粋な演出…“テレビに映らない”ドジャースの日常 

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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photograph byJayne Kamin-Oncea/Getty Images

posted2024/07/30 06:01

「大谷翔平が珍しい!」球宴で自ら語り出した“ハーパー評”、山本由伸とCreepy Nutsは粋な演出…“テレビに映らない”ドジャースの日常<Number Web> photograph by Jayne Kamin-Oncea/Getty Images

テオスカー・ヘルナンデスとのトークに楽しそうな大谷翔平と山本由伸

「野球界にとって素晴らしいこと。今年は韓国で開幕して、米国に戻ってシーズンをスタートできたのは私たちにとって素晴らしいこと(経験)だった。アジア、特に日本には私たちの試合を観戦して興奮する人がたくさんいると思う。もちろんカブスにはセイヤ(鈴木誠也)やイマナガ(今永昇太)もいるので、とても理にかなっている。ドジャースにとって遠征は大変なことだが、みんなにとってメリットがある、日本での開幕シリーズだと思う」

 日本のファンの盛り上がりは2023年WBCに匹敵する、もしくはそれを超えるかといったところ。2025年は大谷の投手復帰イヤー。順調なら開幕戦で投げる可能性もゼロではない。いずれにせよ、とんでもない騷ぎになることが今から想像できた。

 大谷はこの日のレッドソックス戦、8回にエンタイトルツーベースを放ち、逆転勝利に貢献した。地区首位のチームは前半戦最後の7月は4勝8敗と勢いに陰りが見えていただけに、貴重な一打となった。

Creepy Nutsの“あの曲”を入場曲にした

《7月20日 VSレッドソックス(ドジャースタジアム) ◯7-6》

 6~7月にかけて進めた現地取材の最終日、試合前のクラブハウス。いつもは準備で忙しく話しかけづらい大谷が珍しくゆったりしているように見えた。

 恐る恐る近寄り「今日が最後で明日帰ります。また来ます」と伝えると、ニヤニヤしながら「もう来なくていいですよ」。この冗談に対して私が思わず「はい!」と返事をしたところ、大谷は「ん?」といった感じでハテナ顔。仕切り直して「また来ます」ともう一度宣言して、あいさつを終えた。

 その後はヒップホップユニット「Creepy Nuts(クリーピーナッツ)」が人気アニメ「マッシュル -MASHLE-」の主題歌で代表曲の「Bling-Bang-Bang-Born」などを、米国初のライブパフォーマンスし、大いに盛り上げた。 DJ松永は捕手役の山本を相手に始球式も務め、大谷も1打席目の登場曲に「Bling-Bang-Bang-Born」を使用する粋な演出を行った。

ショウヘイがいれば安心して眠れるよ

 1点を追う6回、先頭打者で左中間二塁打を放ち、テオスカー・ヘルナンデスの適時打で同点の生還。これがイチロー、松井秀喜に次ぐ日本選手3人目のメジャー通算800安打目だった。

 しかし、試合展開が二転三転した終盤は勝負を避けられた。

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