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「また背が伸びてない?」パリ五輪代表“192cmの逸材CB”高井幸大19歳とは何者か?「宮本会長もイチオシ」“急成長のウラ側”を本人に聞いた

posted2024/07/24 11:04

 
「また背が伸びてない?」パリ五輪代表“192cmの逸材CB”高井幸大19歳とは何者か?「宮本会長もイチオシ」“急成長のウラ側”を本人に聞いた<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

サッカーパリ五輪代表メンバーで最年少の高井幸大(19歳)。五輪を前にNumber Webのインタビューに応じた

text by

いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

PROFILE

photograph by

Shigeki Yamamoto

パリ五輪に臨むU-23サッカー日本代表に19歳でメンバー入りを果たした高井幸大(川崎フロンターレ)。身長192cmの現代型センターバックは、チーム最年少ながら主軸として重要な役割を担う。絶大なポテンシャルを秘めた逸材はいかにして飛躍のきっかけを掴んだのか。五輪本番を前にインタビューを行った。(全2回の1回目/後編へ)

宮本恒靖会長がホメた「高井幸大の急成長」

 取材に同行してくれたカメラマンが、『週刊文春』誌上で行われたエッセイストの阿川佐和子さんと日本サッカー協会の宮本恒靖会長の対談を撮影したときのこと。

 その対談で宮本会長は、「パリ五輪に向けて注目して欲しい選手」として2人の名前を挙げていたという。

 1人は細谷真大。そして、もう1人が高井幸大だ。当該の『週刊文春』(2024年6月6日号)を確認してみると、確かにこう記されていた。

「高井幸大というセンターバックの選手ですけど、まだ十九歳かな。プロに入って二年経ったくらいですね。二年前にU-19代表でプロに混じって高校生で試合に出てたんですよ。その頃に比べてすごく成長しています」

 現役時代、クレバーなディフェンダーとして定評のあった宮本会長から注目株として名指しされていたのだから、本人も悪い気はしないだろう。

 高井は周囲からの評価を気に留めるタイプではないが、せっかくなのでこの話を伝えてみた。予想通り、照れるわけでもなく謙遜するわけでもない、という受け止め方だった。ただ、この1年での自身の成長に関していえば、確かな実感があるという。胸にあった思いを、静かに明かしてくれた。

「試合に出てない時から比べたら、自信はついたなと思いますね。でも、それだけかなと思います。1年前からすごく変わったのかって言われたら、気持ちの面で変わったことが一番大きいかなと思います」

 回答が「気持ちの変化」というのは、少し、いや、かなり意外だった。

 というのも、彼が重点的に取り組み続けてきたテーマの一つには、外側とも言える身体の強化があったからである。

【次ページ】 「ポテンシャルの化け物」が語る内面の変化とは?

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