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最年少19歳で守備の要に…パリ五輪代表CB・高井幸大はメンタルも規格外?「5失点のあと…めっちゃ寝ました」“面倒くさがりな努力家”の素顔

posted2024/07/24 11:05

 
最年少19歳で守備の要に…パリ五輪代表CB・高井幸大はメンタルも規格外?「5失点のあと…めっちゃ寝ました」“面倒くさがりな努力家”の素顔<Number Web> photograph by Shigeki Yamamoto

インタビュー中にニヤリと微笑む高井幸大(19歳)。パリ五輪では守備の要としての活躍が期待される

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いしかわごう

いしかわごうGo Ishikawa

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Shigeki Yamamoto

U-23サッカー日本代表で守備の要を担う高井幸大(川崎フロンターレ)は、パリ五輪を目前にしても楽しげな笑みを絶やさない。大舞台の重圧にも試合中のアクシデントにも動じないメンタルの図太さは、192cmのサイズに負けず劣らずスケールの大きさを感じさせる。「面倒くさがり屋」を自認する逸材が成長を続けられる理由とは。マイペースな19歳の素顔に迫った。(全2回の2回目/前編へ)

数的不利にも動揺せず「慣れじゃないですか」

「特に意識したことはないですけど、いつも通りやってましたね」

 今年4月、パリ五輪の出場権が懸かったU23アジアカップ。そのグループステージ初戦となった中国戦でのことだ。開始わずか17分、センターバックを組んでいた西尾隆矢がVARの介入によってレッドカードを提示され、日本代表は10人で戦うことになってしまった。

 練習試合や親善試合ではない。五輪本番の出場権がかかった予選の舞台だ。その初戦の立ち上がりに起きた、まさかのアクシデントだった。

 だが、ピッチにいたもう1人のセンターバックの高井幸大は、なんら動じることなく平然とプレーし続けていた。引き分けも許されない状況だったにもかかわらず、背負っているものへの重圧も、起きてしまったことへの動揺もないようだった。

 試合には辛勝し、そのまま順調に勝ち進んだ。チームは準決勝でイラクに勝利してパリ五輪への出場権を獲得。決勝ではウズベキスタン代表にも競り勝ち、4大会ぶりとなる優勝も成し遂げている。チーム最年少だった高井はこの大会で主力に定着し、守備の要として大きく貢献した。今月3日には、パリ五輪の本大会メンバー18人にも選出されている。

 なかなか本心が掴めない19歳に、あのときの「不動心」についての疑問をぶつけてみた。

――10人の状況でも普段通りにやるための秘訣はあるんでしょうか。

「ないですよ。慣れじゃないですかね」

 あっさりとそう言われた。

 シーズン序盤、所属している川崎フロンターレでは、味方が退場となり10人で戦うことも珍しくなかったのは事実だ。とはいえ、それは慣れるものなのだろうか。他にも要因があるのではないかと、彼自身のことを探ってみることにした。

【次ページ】 質問に「ないっす」連発…記者泣かせな19歳の素顔

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