核心にシュートを!BACK NUMBER
長谷部誠34歳「僕はこれからどうすれば?」中田英寿に相談して5年…“99%引退”からの現役続行「一番正当に評価してもらった時期かな」
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byItaru Chiba
posted2024/05/26 06:02
現役ラストマッチを迎える際の長谷部誠。前シーズンで「99%引退」するはずが、なぜ2023-24シーズンまでプレーしたか
サッカー界に限らずだが――プロスポーツでは、多くのアスリートが必要とするチームがなくなることで、引退を余儀なくされる。だから、自分でキャリアの幕を引くことが、どれだけ幸せなことかを長谷部はよく理解していた。
長谷部は日本でもドイツでも、引退の記者会見に臨んだが、胸を張ってキャリアを振り返ることができたのはそれゆえなのだ。
そして、プロサッカー選手として過ごした最後のフェーズを、こんな風に形容したのだった。
「一番純粋に、サッカー選手として、サッカーを楽しんでいた。そして、サッカー選手として、一番正当に、みなさんに評価してもらった時期だったんじゃないかな」
そんな長谷部は会見で、自らのサッカー人生にフォーカスするとともに――家族への感謝も口にしていた。
<つづく>