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平良海馬でも髙橋光成でもない…「メジャー評価がいま最も高い西武の投手」今井達也26歳は何がスゴイ? スカウト「防御率1点台を見せて欲しい」 

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中島大輔

中島大輔Daisuke Nakajima

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posted2024/05/16 06:01

平良海馬でも髙橋光成でもない…「メジャー評価がいま最も高い西武の投手」今井達也26歳は何がスゴイ? スカウト「防御率1点台を見せて欲しい」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今季の開幕投手を務め、これまで防御率1点台を記録している今井達也。メジャーからの評価が急上昇しているという

髙橋への評価

 周囲から「エース」と見られるのは、過去3年続けて二桁勝利をマークした髙橋。その成長について、あるMLB球団のスカウトはこう評す。

「スライダーの使い方が良くなりました。フォークでも三振をとれるのはメジャーに来たときに魅力。フォーシームの球速がもう少し出てくるといいですね」

 髙橋のストレートは平均球速150.3km(2023年の数値。『2024プロ野球オール写真選手名鑑』より)で、MLBでは平均程度だ。髙橋は肉体強化と投球動作における並進運動の改善で2022年からストレートの球速を約4km速めており、190cm、105kgの体格を考えればもっと速くできるだろう。

平良への評価

 次に、昨季先発転向した平良はどうか。

「まずは右肘の状態次第です。MRIを撮ればわかりますが、その結果が出るまでは何とも言えません。頭のいい投手なのでメジャーでも適応できると思うけど、重要なのは健康状態ですから……」(前述のスカウト)

 平良は5月9日、右前腕の張りで登録抹消された。前腕は肘から手首にかけての箇所で、投手にとって生命線とも言える。メジャー移籍云々はさておき、まずは大事ではないことを願うばかりだ。

 公称173cm、93kg(101kgまで増えたという報道も)の平良はとにかく球速を追い求めてきた。プロの投手として低身長だが、高校時代からウエイトトレーニングを重ねて筋骨隆々の肉体をつくり上げ、NPBでトップレベルのスピードボールを投げられるようになった。

先発になって球速が低くなった理由

 2019年オフから西武の首脳陣に先発転向を直訴してきたのも、週1回の登板になればシーズン中も肉体強化を行いやすいことが一因だった。昨季の配置転換を経てそうした成果も表れている一方、失われたのが球速だ。中継ぎ時代に最速160kmを計測したが、先発2年目の今季は150km台前半にとどまっている。5月1日の試合前、平良はその理由を説明した。

【次ページ】 山本も千賀もクリアした「防御率1点台」

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