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平良海馬でも髙橋光成でもない…「メジャー評価がいま最も高い西武の投手」今井達也26歳は何がスゴイ? スカウト「防御率1点台を見せて欲しい」 

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中島大輔

中島大輔Daisuke Nakajima

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posted2024/05/16 06:01

平良海馬でも髙橋光成でもない…「メジャー評価がいま最も高い西武の投手」今井達也26歳は何がスゴイ? スカウト「防御率1点台を見せて欲しい」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

今季の開幕投手を務め、これまで防御率1点台を記録している今井達也。メジャーからの評価が急上昇しているという

 今井のストレートは昨季時点で平均球速150.4kmだったが、ギアを上げれば試合終盤でも150km台中盤から後半を計測する。特徴は腕を振る角度が低く「tail」(しっぽ)と言われる軌道を描くことだ。日本では「シュート回転している」と批判される場合もあるが、アメリカでは打ちにくい軌道とされる。

 もちろん、今井は自身の特徴を熟知している。

「真っすぐは上から角度をつけるボールではなく、低めから浮き上がってくるボールを常にイメージしています。シュート回転するボールが悪いとは、一回も思ったことがないですね。とにかく強いボールで、誰が見ても速いと思う真っすぐを投げることがまずは大事だと思っています。そういう軌道の真っすぐをイメージした中で、他の変化球と組み合わせるという感じですね」

期待され続けた甲子園優勝ドラ1投手

 作新学院時代に2016年夏の甲子園で優勝投手になった今井は高卒2年目から先発で起用され、複数の西武OBから「ポテンシャルは髙橋光成より上」と評価されてきた。それほど高い出力を武器とする一方、投球メカニクスが固まらずに自身の出力を制御できていなかった。

 それがついに首脳陣の期待に応えたのは入団7年目の昨季。自身初の二桁勝利となる10勝を飾った。

 飛躍のきっかけは同年春季キャンプ前、千賀や菅野智之(巨人)も師事した鴻江寿治トレーナーから自分に合った身体の使い方を学んだことだった。

「去年の自主トレからやってきて、教えてもらっている部分が自分の体にどんどん合わせられるようになっています。試合の中でも、もっとこうしたほうがいいんじゃないかなとメカニクスを修正できているので」

課題への修正能力

 そう話した5月12日の楽天戦では今季開幕直後の圧倒感が影を潜めた反面、今井の成長が感じられる内容だった。試合序盤に配球の中心となっていたスライダーを狙われると、途中からチェンジアップとフォークを増やしたのだ。

【次ページ】 「今井は明らかに言動が変わった」

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