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「イマナガは100点…素晴らしい」米記者が今永昇太を“最高点”絶賛…では山本由伸と松井裕樹は? ズバリ語る“日本人選手の本音評” 

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水次祥子

水次祥子Shoko Mizutsugi

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posted2024/05/01 11:03

「イマナガは100点…素晴らしい」米記者が今永昇太を“最高点”絶賛…では山本由伸と松井裕樹は? ズバリ語る“日本人選手の本音評”<Number Web> photograph by Getty Images

今永昇太(写真)、山本由伸、松井裕樹…日本人選手のメジャー1カ月を見た米記者の本音とは

「85点」を与えられたのは、山本由伸である。オリックスからポスティングシステムを利用し、メジャーの投手史上最高額となる12年総額3億2500万ドルでドジャースに入団した右腕だ。

「韓国の開幕シリーズでのデビュー戦は4安打5失点でわずか1回しかもたないという悲惨な結果だったが、その後は立て直し、昨オフのFA市場であれほどの争奪戦を巻き起こした投手だけあるという、ポテンシャルの片りんも見せた。最初の1カ月はやや安定感に欠けた印象だが、日本から米国に来てさまざまな違い、例えばMLBの公式球は日本のものより大きくて滑りやすいといったようなことに適応しなければならないと考えれば、適応期間はあってしかるべきだし、仕方がない。ただ最初の6試合で被打率.224、28イニングで37奪三振と、この2つのスタッツは優秀。夏に向かって調子を上げるだろうと期待できる」

今永を最高評価…際立つ「頭の良さ」

 つづいて今永昇太の評価。DeNAからポスティングシステムで、自身のたっての希望でカブスに4年総額5300万ドルで入団した。メジャー最初の1カ月で無傷の4勝をマークした今永には、「100点満点」の最高評価をつけた。

「デビューから18.1イニング連続で自責点ゼロは見事だった。カブスはイマナガを獲得したときに当然、活躍を見込んでいたが、これほど素晴らしい投球を続けるとは想像もしていなかっただろう。ここまでの投球で最も印象的なのは、ほとんどまたは全く対戦したことのない打者が何を狙ってバットを振ってくるかを察知する能力が非常に高いということだ。4月13日のマリナーズ戦での登板を観たが、敵の打線がみんなストライクゾーンの低めに落ちるスプリットに手を出さず見送っていたが、彼はすぐにそれを察した。さらに5.1回の登板イニングの間に戦略を立て直して速球主体の組み立てに変え、最終的には90球中で速球を60球も使い、チームを4-1の勝利に導き2勝目を挙げている。デビュー1カ月の投球は、本当に素晴らしいものだった」

【次ページ】 「95点」松井裕樹の適応力

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