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《独占インタビュー》ドジャース大谷翔平29歳に問う“10年後”「39歳の大谷さんイメージできてる?」「本当は40歳までフィジカル強化できたら…」
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph byNanae Suzuki
posted2024/04/23 11:29
今シーズンからドジャースで活躍する大谷翔平。Number本誌のロングインタビューに応じた
「振り出しのところで改善したいなというところがあるので、課題はそこですかね。もっとシンプルにしたいのに、まだ動き出しで必要のない動きがあると思うし……でも完成形は去年の延長線上にありますから、やっぱり去年の感覚を出していくことが一番で、そこに何をプラスしていけるか、というふうに考えています」
――以前、大谷さんは「イメージできたとしても5年先」と話していましたが、今回の契約は10年です。2033年、39歳の大谷さんをイメージできているんですか。
「うん、そこは少しイメージするようになりました。ただ今年は新しいチームでの1年目なので、チームやファンの人たちに馴染むことから始めなくちゃと思っています。そのためには結果が必要です。期待してもらってドジャースに入って、期待通りの結果を残せるか……それがプレイヤーとして信頼を得る唯一の方法ですから、僕に必要なのは10年後よりもまず、今年の結果で示していくことじゃないですかね」
40歳までフィジカルを強化できたらベスト
――今年、30歳になります。30歳から35歳の間に技術とフィジカルがマッチしてプレイヤーとしてのピークが来る、という考え方は今も変わっていないんでしょうか。
「変わらないです。今のところはフィジカルがかなりいい状態だと思っていて、これがこの先、どの程度まで行けるのかというあたりは、どうなんでしょうね……もしかしたらフィジカルの向上具合で言えば、もうちょっと先があるのかもしれないな、と思うところもあります。となれば、ピークはもう少し先まで延ばせるかもしれません。この先は、技術を度外視してフィジカルだけを思いっ切り鍛えて、ハイ、次に技術を、みたいなやり方はできなくなります。シーズンはフル出場が当たり前、その中でトレーニングを続けて結果を出しながら、オフを強化に充てるということになっていきます。シーズンを戦ってオフに強化、またシーズンを終えてオフに強化ということを続けていくと、強化期間はあと5、6年なんじゃないかなという感覚があります。本当は40歳までフィジカルを強化し続けられたらベストなんですけどね。そうすればピークをさらに先まで延ばせるでしょ。その間に得られる技術をいっぱい詰め込んで、引き出しをいっぱい持っておいて、技術はいつでも引き出せる準備をしておくことが大事かなと思っています」
<インタビュー前編から読む>
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