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《独占インタビュー》大谷翔平が明かしたドジャース入団の決意「僕の心の中に何か感じるものが…」じつはメジャーで二刀流の“確信”はなかった?
posted2024/04/23 11:28
text by
石田雄太Yuta Ishida
photograph by
Nanae Suzuki
【初出:Number1094・1095号[ロングインタビュー]大谷翔平「大きな決断を迫られたときに」より】
ドジャースは「名門なのにすごく柔軟」
――今シーズンからドジャースのユニフォームを着てみて、このチームに感じている印象はいかがですか。
「エンゼルスって和気藹々としたフレッシュな雰囲気があって、若い選手も多いじゃないですか。エンゼルスへ入団したときには僕も若手でしたし、先輩たちにも温かみがありました。今年の僕はバッターのほうでプレーしていますからドジャースでは野手の人たちと接する機会が多いんですが、野手の年齢層がけっこう高めで、エンゼルスとはまた違った感じのプロフェッショナルな雰囲気があります。チームとして団結する側面を持ちつつも、個人としてやるべきことを大事にしているという……練習からひとりひとりが集中して、やるときはやる、エンゼルスの良さとはまた毛色の違ったスタイルを感じています」
――歴史のあるドジャースに伝統のようなものを感じることはありますか。
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「今のところは、これがそうか、というものはとくになくて、むしろ名門なのにすごく柔軟だなと思うことのほうが多いですね。新しいことに対して寛容だし、新しいことをいち早く取り入れていく感性を持っている感じがします。これだけのお金を使って、本当に優秀な人にいち早くアプローチしていく柔軟性があるし、同時にマイナーシステムも充実させている。僕はマイナーへ行ったことはありませんが、ドジャースの一番の強みは育成だと思っていて、スプリングトレーニングに来ていた招待選手やマイナーの選手と接したら、それこそ毛色の違いを感じました。僕もそれなりの歳になりましたし、ドジャースの若い子たちが何を目的に練習をしているのかを見ていたら勉強になりました」
僕の心の中で何か感じるものがあった…
――12年前、花巻東からドジャースに行くことを決めていれば、ピッチャーとして、そのマイナーからのスタートになったと思います。7年前、ファイターズからエンゼルスを選んだときもドジャースは熱心に誘っていたと聞きますが、ナ・リーグにDHがなかったので投打の2つは今の形と違っていたでしょう。となると、ずっと縁があるように見えるドジャースは大谷さんにとって、どういう存在だったんですか。