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「佐々木朗希が投げ、横山が抑える試合で…」ロッテ・佐藤都志也が今も温める“あの日の夢”と同期の絆「みんな立派になったなあ、って」
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph byChiba Lotte Marines
posted2024/04/18 11:02
2019年ドラフト同期入団の(左から)横山陸人、佐藤都志也、佐々木朗希
朗希をリードする配球の妙
4月14日、佐々木にとって今季3度目の先発登板となった仙台でのイーグルス戦は初回に味方打線が爆発し、いきなり5点のリードをもらった。そして前回登板とは違い、本来のフォークを軸に組み立てる配球となった。
「リードがあったので、まずはストライク先行でカウントを悪くしないようにヒットを打たれてもいいというぐらい積極的にいこうという話をしました。今回は普通にフォークも良かったので、前回はスライダーが多かったのですけど、スライダーも使いましたけど、基本的にはストレート、フォーク。うまく使いながらいけたかなと思う」
2勝目を挙げた頼もしい同期の右腕について、佐藤都は気持ちよさそうに汗を拭いながら振り返った。ブルペンには横山も待機をしていた。最終的なリードは7点で出番はなかったが、勝利が決まるとニコニコと笑顔を見せ「ナイスゲーム」とバッテリーを慰労した。
あの日語った「夢」
プロ1年目の時、それぞれの部屋で様々な夢を語り合った。取り留めのない話をしながらも、やはり野球の話が多かった。
“朗希が8イニングを無失点で投げて、横山にバトンを繋ぎ試合を締める。同期による無失点リレーを佐藤都がマスクを被って支える”
いつか口にしていた夢のようなストーリー。あれから月日は経ち、みんなそれぞれに成長を遂げた。近い将来、それも現実の事として叶うに違いない。そんな予感が漂う、春の陽気に包まれた仙台のデーゲームだった。