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MotoGP注目の若手ペドロ・アコスタが史上3番目の早さで表彰台獲得! その才能はロッシ、ストーナー、マルケスを上回るのか? 

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遠藤智

遠藤智Satoshi Endo

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posted2024/03/27 11:04

MotoGP注目の若手ペドロ・アコスタが史上3番目の早さで表彰台獲得! その才能はロッシ、ストーナー、マルケスを上回るのか?<Number Web> photograph by Satoshi Endo

MotoGP昇格2戦目にしての表彰台に、喜びを露わに取材対応するアコスタ

 アコスタは2004年5月25日にスペインのムルシアで生まれた。2021年には、16歳でMoto3クラスに出場し、ルーキーながらシーズン6勝を挙げて、史上2番目の若さ(17歳166日)でタイトルを獲得。2023年はMoto2クラスで7勝14回の表彰台獲得という圧倒的な速さで史上2番目の記録(19歳171日)でタイトルを手にした。どちらかといえば寡黙なライダーだが、錚々たる顔ぶれが揃う最高峰クラスのスペイン勢の中では、そうなるのも仕方ないのかも知れない。

 19歳304日で最高峰クラス初表彰台というアコスタの記録は、阿部典史(20歳10日/1995年ブラジルGP)を抜き、エドゥアルド・サラティーノ(19歳274日/1962年アルゼンチンGP)、ランディ・マモラ(19歳261日/1979年フィンランドGP)に次ぐ史上3番目のスピード記録となった。

数々の名ライダーに並ぶ才能

 これまで数々の名ライダーを見てきたが、アコスタがここまで残してきた記録は彼らと遜色のないものだ。2000年に21歳で最高峰クラス(500cc)にデビューしたバレンティーノ・ロッシの初表彰台獲得は4戦目(3位)、初優勝は9戦目だった。そして、初PP獲得は2年目の第2戦で、この年に初タイトルを獲得した。

 ケーシー・ストーナーは20歳の2006年にデビューして、2戦目に初PPを獲得し、3戦目に2位表彰台に立った。そして2年目の開幕戦で初優勝し、この年にタイトルを獲得。ホルヘ・ロレンソも20歳の2008年にデビューして、開幕戦でPP&2位。3戦目に初優勝を達成し、3年目には初タイトルを獲得した。マルク・マルケスは2013年に20歳でデビューして開幕戦で3位初表彰台獲得、2戦目に初PP&初優勝を達成し、デビューシーズンにしてタイトルを獲得している。

 これだけの名ライダーたちと記録上で肩を並べたアコスタだが、これから注目されるのは初PPと初優勝ということになる。すでに今季、ファビオ・クアルタラロが2019年に達成した史上最年少PP記録(20歳14日)と、マルケスが2013年に達成した史上最年少優勝記録(20歳63日)のブレイクに注目が集まっている。そのリミットはPP記録が第7戦イタリアGP、初優勝記録が第10戦ドイツGPである。

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