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「日本人の入手は難しい」「内野席25万円」自力でチケットを買ったドジャース韓国開幕戦…大谷翔平・ダルビッシュを観に行った“私の生観戦記”
posted2024/03/25 17:13
text by
YukoYuko
photograph by
Yuko
3月19日、地方空港から仁川空港へはあっという間に着いた。直航便で3時間弱。飛行機が高度を下げるとなぜかみるみる視界が悪くなる。天気予報は晴れなのに……。
その正体は黄砂だ。思いがけず、わたしは黄色いソウルの街に降り立った。
これがわたしにとっての初の韓国である。目的はもちろん、ドジャースとパドレスの2024年ソウル開幕戦を観る!ことだ。
周知の通り、ソウルへの切符は簡単には手に入らなかった。
チケットが”プレミア化”するまで
振り返ると、2023年7月、Number Webの記事で初めてドジャースとパドレスの開幕戦がソウルで行われるという情報を知った。記事は「韓国でオオタニが見られるかも?」と題していた。お隣の韓国でそんなビッグイベントが!?
「なんだそれ、行きたい!」
この7月の時点では大谷翔平選手の移籍も、もちろん山本由伸投手の入団も未定。でも、この「メジャーのお祭り」はぜひ観たいと思った。まさかこれほどのビッグイベントになるとは予想だにせず、行くことを決めた。
12月初め、大谷選手がドジャースへの移籍を発表。スポーツ史上最高額の10年7億ドルでの契約。度肝を抜かれた。12月末、山本投手がドジャースへの入団を発表。銀河系軍団の誕生だ。
それとともに、マスコミ各社は「じつはですね、ドジャースの開幕戦はソウルでやるんですよ!」という報道をにわかに始めた。知る人ぞ知るイベントは、こうして世の中にばれてしまった。
ムーキー・ベッツ選手にダルビッシュ有投手、韓国が誇る内野手キム・ハソン選手も観られる。でも座席は1万7000席しかない。チケットは確実にプラチナ化しそうだった。そのくせチケットの買い方は誰も教えてくれなかった。夏から旅行を予定していたわたしは、このにわか報道になんだか腹が立ってきた。それでもチケットが販売されそうなサイトへのsign upは粛々とやっておくことにした。