テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
「違反。3秒オーバータイムです」大谷翔平がイタズラっぽい笑顔…“TVに映らない”自然体インタビュー「オオタニ顔だらけTシャツ」への本音は?
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph byIcon Sportswire/Getty Images
posted2024/03/23 11:02
2019年のエンゼルス大谷翔平。番記者が単独インタビューで見た“素顔”とは
――直球の握りは?
「親指を曲げて握る。親指を伸ばして握る時もあります」
――親指を曲げる理由は?
「若干、手首をロックできます」
――人さし指と中指は通常より開き気味に見える。
「閉じるのは日本のボールなら可能かなと思いますけど、こっち(米国のボール)はけっこう滑るので。ちょっと開いたほうが安定感がある。僕は手があんまり大きくないし。こっちのほうが投げやすい。日本の時から基本、この握りでした。僕は閉じたことはないので」
――肘への負担軽減を考慮してボールの握りを変えるか。
「特に思っていないですね」
――日本時代と変化球の握りを変えた?
「変わった部分もあります。試合によって変える時もある。決まっていないので、曲がればOKという考えです。その時によって、こっちのほうが良いなという時がある。スプリットもこういう(縫い目に沿った)握りもあれば、こっち(逆の縫い目)で握る時もある。縫い目に掛けないこともあります。キャッチボールで投げて、こっちのほうが今日はいいなとかですね」
あの“顔だらけTシャツ”への率直な印象は?
打撃フォームは2018年と2019年を連続写真で比較。「今季は距離感だったり、(タイミングの)取り方とかは良かったと思います。距離は測れていたし、ボールも見えていたので、スイング自体の問題かなと思いますね」と語りつつ、気になる部分について「見た感じかな。全体的には去年のほうが良い。下半身とかではなく、全体の動きですね」と渋い表情を浮かべた。
インタビューでは、大谷の「顔だらけTシャツ」について、本人に感想を聞きたいとも思っていた。9月24日の本拠地アスレチックス戦で来場者に配布されたもので、水原通訳や守護神ロブレスが着用し奇抜さが日米のファンの間で話題になった。