テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER
大谷翔平に“結婚観”を聞いたら「僕の耳に届いてますからね」とイジられた日…「ツンデレも大谷らしさだと」TVに映らない番記者ウラ話
posted2024/03/23 11:03
text by
柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara
photograph by
Nanae Suzuki
単独インタビューで二刀流の将来に踏み込む
2020年11月初旬。メジャー3年目のシーズンを終えた大谷が、オンライン取材で本紙の単独インタビューに応じた。スポニチ東京本社の会議室でYouTubeチャンネル『スポニチチャンネル』の収録も同時に行った。私にとって通算8度目の単独インタビューだったが、オンラインは初めて。果たして盛り上がるのか不安を抱えていたが、二刀流に対するこだわりと覚悟を赤裸々に話す姿が印象的だった。
指定のインタビュー開始時間を前にパソコンの前で待っていると、水原通訳の愛犬の姿が映った。「ここは大谷君の家?」と聞くと「この犬の家です」。思わず笑ってしまった。「うふふ、じゃないですよ」と大谷に大笑いされてしまったが、リラックスした表情だった。以下、インタビューの一部抜粋。
――2年ぶりに二刀流復帰を目指した今季は右肘付近を痛めて2試合の登板のみ。打者は打率.190など苦しんだ。自己評価は。
「“打ち心地通り”の数字かなという印象ですね。打席の中で心地良さはそんなになかったので」
――2019年のシーズン後に受けた左膝手術の影響はあったか。
「膝に違和感はほぼなかったです。もちろん最初から万全でというか、痛みがゼロでやれるというわけではなかった。その過程の練習で“軸足の残りづらさ”とか、若干クセになっているというのは感じていました。そこは修正の余地があると思いながら、シーズン中はやっていたけど、なかなか戻しきれなかったという感じです」
リモート取材がフリーズして大谷が「ハハハ」
――ダルビッシュは34歳(当時)で全盛期を迎えている。肉体、技術的ピークに対する考え方は変わったか?