テレビに映らない大谷翔平:番記者日記BACK NUMBER

「違反。3秒オーバータイムです」大谷翔平がイタズラっぽい笑顔…“TVに映らない”自然体インタビュー「オオタニ顔だらけTシャツ」への本音は?

posted2024/03/23 11:02

 
「違反。3秒オーバータイムです」大谷翔平がイタズラっぽい笑顔…“TVに映らない”自然体インタビュー「オオタニ顔だらけTシャツ」への本音は?<Number Web> photograph by Icon Sportswire/Getty Images

2019年のエンゼルス大谷翔平。番記者が単独インタビューで見た“素顔”とは

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柳原直之(スポーツニッポン)

柳原直之(スポーツニッポン)Naoyuki Yanagihara

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 ロサンゼルス・ドジャースでの挑戦が始まった大谷翔平。日本ハム時代から10年以上にわたって『スポーツニッポン』紙で番記者を務める柳原直之氏の著書『大谷翔平を追いかけて-番記者10年魂のノート』(ワニブックス)より一部転載でご紹介します。第2回は2019年の単独インタビューでの“テレビに映らない”やりとりについて。<全3回の第2回/第1回第3回も配信中>
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2年連続の単独インタビューで、いたずらっぽい笑顔の大谷

 2019年9月30日。エンゼルスはブラッド・オースマス監督の解任を発表した。3年契約の1年目だが、20年ぶりに90敗(72勝)を喫し、5年連続でプレーオフ進出を逃していた。ビリー・エプラーGMは書面で「難しい決断だったが、十分に検討した結果、別の方向に進む必要があると決断した」とコメント。レギュラーシーズン終了から一夜明け、予定されていたオースマス監督とエプラーGMの総括会見は急きょキャンセルとなった。

 その後、10月16日にエンゼルスはこの年までカブスで指揮を執ったジョー・マドン氏が新監督に就任したと発表した。

 11月中旬。メジャー2年目を終えた大谷が、本拠地エンゼルスタジアムでスポニチの単独インタビューに応じた。都内で行われた2018年に続き2年連続で、今回の取材場所はエンゼルスタジアム。スポニチに限らずメディア全体で経費削減の動きが年々進んでいたが、大谷は例外。カメラマンの派遣は叶わなかったが、私がインタビュアーを担当し、現地通信員で撮影を兼務した。

 私にとって大谷の単独インタビューは、これで7度目。今回はYouTube「スポニチチャンネル」の動画撮影も同時に行ったが、大谷はあくまで自然体だった。

「悔しかったですね。悔しい気持ちのほうが全然、強いかなと思います。もちろん収穫や良かったこともたくさんありましたけど、悔しいことのほうがたくさんあったと思います」

 2020年の二刀流復活へ向け「投げられるシーズンを楽しみにしています。今季は打者として悔しいシーズンだったので、より良いシーズンにしたいです」と力を込めた。

直球、変化球の握りについて聞いてみると…

 インタビューは11月15日、16日の2日間にわたって掲載。2日目には、直球は2種類、スプリットは3種類あるという「ボールの握り」も大公開。前年に続いて自身の打撃フォームの連続写真を見てもらい、再び自己分析も行ってくれた。以下インタビューの一部を抜粋する。

【次ページ】 あの“顔だらけTシャツ”への率直な印象は?

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