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じつはラッパー兼クラブオーナー兼監督、サッカーYouTuberレオザフットボールに聞いたYouTube以外のこと「日本代表ソングを作りたい?」
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byŠVABO TOKYO
posted2024/03/17 17:02
サッカークラブのオーナーで監督、そしてアーティスト活動も行うYouTuberのレオザフットボール。YouTube以外の活動について話を聞いた
シュワーボにプラスになるならどんな仕事も受けます
カテゴリーを勝ち上がっていくなかで、監督としての手腕が認められ、Jリーグのチームから声がかかるケースがあるかもしれない。現在はS級ライセンスを保持していないので、ピッチに立つのは難しいが、チームを強くするための道筋になるのであれば、引き受けるつもりだ。
「現状はシュワーボを上(のリーグ)に上げることに注力しているので、例えばシュワーボに練習場を使わせてもらえるとか、チームに何かを還元できるならオファーを受けます。現実的には、僕がチームに行って何か改革をするのであれば監督よりもゼネラルマネージャーとかスポーツダイレクターが現実的です。僕の行動がシュワーボにプラスになるならどんな仕事も受けますが、単に小間使いになったり、クラブにマイナスになるならどんなにおいしそうな仕事でも断ります。今はすべて、シュワーボ基準に動いているので」
結果を出せば出すほど、その理論を無視できなくなる
シュワーボにここまでこだわり、注力しているのには、当然だが理由がある。持ち回り制のような旧態依然としたサッカー協会の幹部人事など、おかしいと思ったことをおかしいと言える環境作りや日本代表の強化の一助になればと考えている。
「僕が作ったチームが結果を出せば出すほど、その理論を無視できなくなるし、取り入れていきたいという人が増えると思うんです。YouTubeでの活動に加えて書籍が売れ、日本代表選手との対談やアドバイザー契約も結んだことでそういう流れができつつあります。そこで僕が作って強化を続けているクラブが勝ち上がっていくと、単に数字だけでない本質的な注目度も上がると思うんです。僕らが出す結果が日本サッカーの進化に繋がる、いや繋がらざるをえない状況にチームを上げて行ければと思っています」
サッカー界での実績や貢献度は、内なる世界では重視されがちだが、改革や進化を求めていくのは、経験がない外の世界からでも可能だということをレオザは示そうとしている。代表監督の人事など日本サッカー界の内部からの変革は難しく、圧倒的な外圧や突然の「黒船襲来」で実現するしかないと見ているからだろう。時間がかかるが、その挑戦の先に見える世界に興味を持つ人は、レオザの活動を支持してくれるだろうし、その数も再生回数のように増えていくだろう。
<「レオザができるまで」編、「YouTuber」編とあわせてお読みください>