代表ソングを作りたい？「いや…」

シュワーボ東京の公式応援ソングの「99.9」　写真は株式会社シュワーボ提供

　レオザの曲「99.9」は、試合前、ハーフタイム、監督が選手に言葉を伝えるシーンが目に浮かび、奇跡が起きるのは今だということを歌っている。サッカーやスポーツをテーマにした曲やラップが多いが、試合の流れをラップに乗せた曲はなかなかない。例えば日本代表の公式応援ソングになる歌を作ることがひとつ大きな目標になるのだろうか。

「いや、特に、そういうのはないですね（笑）。お笑いをしている時、M－1を目標にしていて叶いませんでした。でも、YouTubeを始めた時には、代表選手との対談とか1ミリも思っていなかったけど実現した。良くも悪くもそういう経験をしてきたので、大きな目標みたいなのは作らないんです。ただ、音楽でいうと今は10万か20万いくかどうかの再生回数なので、レオザフットボールを知らなくてもこの曲を知っているという1曲を作るのが曲作りの目標であり、モチベーションになっています」

「99.9」MVのワンシーン　名久井レオYouTubeチャンネルより

クラブ経営者で痛感したスポンサー集めの大変さ

　レオザの3つ目の顔が東京都社会人サッカー連盟3部に属するシュワーボ東京の経営者であり、監督だ。監督として戦術を落とし込むなど、選手との関係構築には難しさを感じてはいないが、経営面ではスポンサー営業など一筋縄でいかない難しさを感じている。

「経営面では、スポンサーさんを集めるのが大変ですね。それまで自分が生活するだけのお金があればいいと思っていた人間が、自分が使わない何百万、何千万というお金を集めてこないといけない。そういうノウハウも攻略本もないんで、動画で僕の熱意とか、気持ちを伝え、実際にお会いして、なんとかお願いができている感じです。本来なら投資してもらって、大きくなった時に株主配当とかでお返しできるんですけど、サッカーは配当ができないじゃないですか。なので僕やシュワーボの目標や志に賛同し支えてくださる支援者の方々の思いで成り立っている部分が大きくて、お恥ずかしい話ですが、スポンサー営業は気持ちでやっている割合がかなり多いです」

理想の監督像は？

　監督としても選手のスカウティングや練習の指導など、すべきことが多々ある。YouTubeでは町田ゼルビアの黒田剛監督と対談をするなど、プロの監督から得るものも多いが、レオザの内には理想の監督像が見えている。

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