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「ネイマールは孫悟空タトゥー」「ベジータ帽子のメッシ」鳥山明ドラゴンボールが“南米名選手に超愛される”日常…「日本語版も買ったよ」
posted2024/03/10 17:02
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph by
Kiichi Matsumoto,DPA/JIJI PRESS
『ドラゴンボール』や『Dr.スランプ』などの漫画とアニメ、『ドラゴンクエスト』などのゲームやマスコットのキャラクター・デザインなどで知られる漫画家、デザイナーの鳥山明さんが68歳で亡くなったことは、ブラジルをはじめとする南米各国でも大きな衝撃をもって伝えられた。
「漫画の天才アキラ・トリヤマがこの世を去って1週間が過ぎた。ブラジルに出現したジーコが地球の反対側の人々(日本人)を魅了したように、日本で生まれたトリヤマは我々ブラジル人を完全に魅了した。自分の能力以上のものを手に入れるために努力することを教えてくれたドラゴンボールの作者に、オマージュを捧げたい」(フラメンゴ)
「アキラ・トリヤマは我々の世代を虜にし、その芸術によって我がクラブが大切にしている価値である精神的な逞しさと結束力の重要性を改めて知らしめてくれた」(グレミオ)
「これからの世代の若者たちも、この漫画の魅力的な登場人物たちのことを決して忘れないだろう」(ブラジルリーグ)
「アキラ・トリヤマ、安らかに眠ってください。お悔やみ申し上げます」(サントス)
ブラジル1部クラブの半数、リーグも公式SNSで追悼
ブラジルでは、ドラゴンボールが1996年から2002年までテレビでアニメが放送され、ストリーミングサービスでは現在に至るまで放映されている。コミックスは00年に発売され、これまでに600万部以上を売り上げている。
それゆえ「鳥山明=ドラゴンボール」というイメージが強いのだが、とりわけフットボールの選手とファンの間で人気が高かった。
3月8日、鳥山さんの死が伝えられると、ブラジル1部20クラブの実に半数にあたる10クラブ、2部4クラブ、3部1クラブの計15クラブ、そしてブラジルリーグが公式SNSで追悼した。