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「ネイマールは孫悟空タトゥー」「ベジータ帽子のメッシ」鳥山明ドラゴンボールが“南米名選手に超愛される”日常…「日本語版も買ったよ」 

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沢田啓明

沢田啓明Hiroaki Sawada

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photograph byKiichi Matsumoto,DPA/JIJI PRESS

posted2024/03/10 17:02

「ネイマールは孫悟空タトゥー」「ベジータ帽子のメッシ」鳥山明ドラゴンボールが“南米名選手に超愛される”日常…「日本語版も買ったよ」<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto,DPA/JIJI PRESS

世界中で愛された『ドラゴンボール』。ネイマールら有名フットボーラーも鳥山明先生の名作に魅了された

 アルゼンチンでもボカ・ジュニオルズ、リーベルプレート、インデペンディエンテなどの主要クラブが死を悼んだ。南米では、この両国以外にもチリ、ペルー、コロンビア、エクアドル、ベネズエラ、パラグアイの計8カ国でアニメが放送されたほどの人気だった。

ネイマール、ガビゴール…タトゥーを入れている選手も

 南米選手の中で、とりわけ熱狂的なファンとして知られるのがブラジルのスーパースター、ネイマール(アル・ヒラル)である。

 20年に背中の左下に孫悟空の大きなタトゥーを入れており、自分でも悟空の顔のスケッチを描いたことを自身のSNSで伝えている。 

 元ブラジル代表CFガビゴール(フラメンゴ)も大ファンで、右足のふくらはぎに悟空のタトゥーを彫っている。さらに、ゴールを決めるとチームメイトを呼び寄せ、悟天とトランクスが「フュージョン」するポーズを取ることでも有名だ。 

 強豪クルゼイロのFWラファエル・ビルーも、背中に悟空とボールの見事なタトゥーを彫っている。 

M・ジュニオールはゴール後に「かめはめ波」

 また、ブラジル3部レモーには、カカロット(注:悟空のサイヤ人としての本名)という18歳のMFがいる。フルネームは、アレジハンドロ・カカロット・ナガタ・メーロ。父親がドラゴンボールのファンだったから――だそうだ。さらには、Jリーグでは19年から横浜F・マリノスで活躍し、23年8月にサンフレッチェ広島へ移籍したFWマルコス・ジュニオールも、ゴール時に悟空の必殺技の一つである「かめはめ波」などのパフォーマンスを繰り出すことで知られ、左腕にはクリリンのタトゥーを入れている。

 3月8日のアルゼンチンのスポーツ紙『オレ』も、鳥山さんの追悼記事を掲載した。アルゼンチンリーグが彼の死を悼んでいるほか、2019年4月、バルセロナ時代のリオネル・メッシが欧州チャンピオンズリーグの準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦のホームでの第2レグの前にベジータのキャップを被った写真を掲載している(その後方には、やはりドラゴンボールのキャラクターのキャップを被ったウルグアイ代表FWルイス・スアレスが写っている)。 

【次ページ】 日本通ブラジル人記者も…“鳥山作品”が愛されるワケ

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