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吉田正尚が迷える若武者にズバリ「そこでしょ、まずは」…ロッテ・藤原恭大が合同自主トレで授かった“激戦区”を勝ち抜く極意〈1日5食でマッチョ化〉
posted2024/01/31 11:02
text by
梶原紀章(千葉ロッテ広報)Noriaki Kajiwara
photograph by
Chiba Lotte Marines
現役メジャーリーガーと過ごした日々は刺激的で学びの連続だった。藤原恭大外野手は昨年1月に引き続き、今年も沖縄本島でレッドソックスの吉田正尚外野手の下で自主トレを行い、新たな一年をスタートさせた。
「技術の話やメジャーの話はもちろんありますけど、一年間の戦い方、トレーニング方法などを教わることが多いです」と藤原。充実した表情で振り返った。
藤原が掲げるテーマ
午前中にウェートトレーニングを、午後からは瞬発系のトレーニングやランニング、ノック、打撃練習を行う。イメージとしては、長い時間をかけてじっくり行うのではなく限られた時間の中で濃密にテキパキと。コンパクトに次から次へとメニューが進んでいく。
藤原は今年の自主トレに挑むにあたり、明確なテーマを掲げていた。
「一年間戦うための準備」
そのセンス(才能)は誰もが認めるところ。2021年には7・8月の月間MVPにも選ばれた。才能を瞬間的に発揮することは毎年一定期間はあっても、シーズンを通じてまだ力を発揮できずにいる。昨シーズンは103試合に出場し、打率.238、3本塁打、21打点、5盗塁。試合出場数などはキャリアハイだったが、18年ドラフトで大阪桐蔭高から複数球団競合の末に華やかにマリーンズに入団してきた若者にファンが期待をしている数値とは言えないだろう。