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猛批判された森保ジャパン敗戦史…南野拓実「ゴールの意味は…ないッスね」、鎌田大地「イージーなミスが」と悔いた“しくじりの教訓”

posted2024/01/25 17:01

 
猛批判された森保ジャパン敗戦史…南野拓実「ゴールの意味は…ないッスね」、鎌田大地「イージーなミスが」と悔いた“しくじりの教訓”<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

2019年アジア杯イラン戦のスタメン。今大会のメンバーには南野拓実、遠藤航、堂安律、冨安健洋が名を連ねている

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Takuya Sugiyama

 アジアカップを戦う森保一監督体制下の日本代表は手痛い敗戦で“しくじり”、そのたびに猛批判にさらされてきた。当事者はどんなことを考えていたのか……雑誌「Sports Graphic Number」「NumberWeb」掲載記事から背景を知る。

<名言1>
ゴールの意味は……ないッスね。負けたので。
(南野拓実/NumberWeb 2019年2月7日配信)

 https://number.bunshun.jp/articles/-/833412

◇解説◇
 森保ジャパンはアジア杯グループステージD組を2勝1敗の2位で決勝トーナメントに進出した。ただ、その戦いぶりに課題を指摘する見立てが多い。そのきっかけは第2戦イラク戦で前半立ち上がりと終了間際に失点し、1-2で敗北した一戦であるのは間違いない。

 第1期を振り返ると、2019年アジアカップでも手痛い敗戦を味わっている。

 2019年大会、日本代表は決勝に進出したものの、対戦相手カタールのデザインされたポゼッションの前に主導権を握られて1-3の完敗を喫した。さらに決勝トーナメントに入って以降、サウジアラビア戦を筆頭にボール保持率が高まらず“リアクション型”の戦い方だったこともあり、チーム作りへの疑問符が沸き上がるきっかけとなった。

「勝利につながっていないので悔しいです」

 そんなカタール戦で一矢を報いたのは、当時エースの1人だった南野だった。0-2とされた中で後半24分に追撃のゴールを挙げて反撃ムードを高めたが、最後は突き放される形となった。

「優勝につながるゴールやチームへの貢献だったら、自分にとって意味があったと思いますけど、勝利につながっていないので悔しいですし、特別な意味はないです」

 試合後このように悔しさをにじませた南野は、今回のアジア杯にもメンバー入り。第1戦ベトナム戦で2ゴールを奪っている。

「自分のプレーは全然、歳を取っているとは思っていなくて。常に進化し続けたいですし……『今が一番良い!』と思えているので!」

 1月16日に29歳の誕生日を迎えた南野。技術とメンタルを成熟させて、5年前のリベンジを果たすべく今大会に臨んでいる。

“解任論”まで出たW杯予選で森保監督は…

<名言2>
人生いいことばかりじゃないよ、と教えられた気がします。
(森保一/Number943号 2018年1月4日発売)

◇解説◇
 カタールW杯の日本代表はドイツ、スペインと2つの優勝経験国を撃破した。「三笘の1ミリ」に代表されるようなドラマチックな展開での決勝トーナメント進出だったゆえに忘れがちだが……同大会に至るW杯アジア最終予選では“最悪のスタート”を切っていた。

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