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猛批判された森保ジャパン敗戦史…南野拓実「ゴールの意味は…ないッスね」、鎌田大地「イージーなミスが」と悔いた“しくじりの教訓”
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NumberWeb編集部Sports Graphic Number Web
photograph byTakuya Sugiyama
posted2024/01/25 17:01
2019年アジア杯イラン戦のスタメン。今大会のメンバーには南野拓実、遠藤航、堂安律、冨安健洋が名を連ねている
ホームで迎えた初戦のオマーン戦はゴールを割れず終盤のカウンター1発に沈み0-1、続く中国戦は勝利したものの、3戦目の敵地サウジアラビア戦で終盤のパスミスで再び0-1……3試合を終えて1勝2敗はホーム&アウェイ方式になってからの最悪のスタートだったこともあり、“監督解任論”まで取り沙汰されるほど批判が渦巻いた。
それでも指揮官はこの時期、チームで取り組む方向性についてこう語っている。
「ベースの部分で方向性は間違っていないと思いますし、進んでいく段階でこれまでもマイナーチェンジというか、少しずつ修正を加えながら目標に向かっています。思い描く目標に向かっていくためのサッカーについては、間違っていないと思っています」
その後、チームは三笘薫や田中碧らの台頭もあって6連勝を飾り、W杯切符を手に入れた。
なお冒頭の言葉は、監督としてのキャリアをスタートさせたサンフレッチェ広島での6年間を振り返ったときのものだ。森保監督は広島時代、J1リーグで3度のリーグ優勝に導いたが、2017年は成績不振でシーズン半ばに辞任している。
「この経験を次にどう活かせるかという視点で考えるようになりました」
人生いいことばかりじゃない。日本代表監督に就任して以降、敗戦するごとに指揮官の資質を世間に大きく問われることになりがちである。ただこのマインドセットがベースにあるゆえ、日本代表2期目の指揮を務められているのかもしれない。
鎌田が語ったコスタリカ戦の「イージーなミス」
<名言3>
やっぱりこれが国を背負って戦うということだと思うし、W杯はどの試合も難しいものだなと感じています。
(鎌田大地/NumberWeb 2022年11月28日配信)
https://number.bunshun.jp/articles/-/855544
◇解説◇
カタールW杯での森保ジャパンはドイツ、スペイン、クロアチアという欧州列強相手にタフな戦いを見せた。さらに第2期に入った2023年にもドイツを返り討ちにし、トルコにも打ち合いの末に4-2で勝利するなど結果を残している。
その一方で苦汁を味わったのは、W杯コスタリカ戦である。