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「日本で無敵のままメジャー」山本由伸はドジャースで成功するか? ダルビッシュ、田中将大の“成績”からズバリ予想「サイ・ヤング賞の現実味」 

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太田俊明

太田俊明Toshiaki Ota

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photograph byJIJI PRESS

posted2024/01/25 11:04

「日本で無敵のままメジャー」山本由伸はドジャースで成功するか? ダルビッシュ、田中将大の“成績”からズバリ予想「サイ・ヤング賞の現実味」<Number Web> photograph by JIJI PRESS

来季からメジャーでプレーする山本由伸

【2023年の山本(オリックス)】
登板23、勝敗16-6 、勝率.727、投球回164、被安打117、被本塁打2、奪三振169、与四球28、失点27、防御率1.21、WHIP0.88

【2023年のスネル(パドレス)】
登板32、勝敗14-9、勝率.609、投球回180、被安打115、被本塁打15、奪三振234、与四球99、失点47、防御率2.25、WHIP1.19

 スネルの1試合当たりの被安打数5.75(山本は6.42)、奪三振率11.7(山本は9.27)――驚異的な数字である。奪三振率は、千賀滉大が2019年にマークした日本記録11.33をも上回っている。“打者圧倒度”では、3年連続投手4冠の山本でも及ばない。さすがはサイ・ヤング賞投手である。

 一方で、防御率、WHIPでは山本が大きく上回った。山本はシーズン被本塁打わずかに2本という信じがたい数字を残しており、1試合当たりの被本塁打数でみても、山本0.11、スネル0.75と山本の完勝。与四球についても、山本が1試合あたり1.54に対して、スネルは4.95と大きく上回っている。

四球を抑える…が活躍のカギ?

 スネルの数字からわかる通り、メジャー打線を相手に、年間15本程度の被本塁打はやむをえない。だが一方で、山本が日本時代のコントロール、落ちる球を駆使し、四球数を増やさずに戦えるか――。

 山本への高い評価には、山本が大きな故障をせず、直近3年連続で日本No.1の成績を残したことも貢献したはずだ。田中はメジャー移籍の1年目に右ひじを故障して長期離脱を余儀なくされ、前田とダルビッシュは、それぞれメジャー6年目と4年目にトミー・ジョン手術を受けた。

 山本には、大きな故障なくメジャーでも投げ続け、世界一の投手を目指してほしい。 

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