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「僕の責任だと思う」イラク戦後に打ち明けた“2人の選手”「撮影ルール無視の中東メディアも…」TVには映らなかった“まさかの敗戦”の裏側 

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矢内由美子

矢内由美子Yumiko Yanai

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photograph byGetty Images

posted2024/01/20 17:19

「僕の責任だと思う」イラク戦後に打ち明けた“2人の選手”「撮影ルール無視の中東メディアも…」TVには映らなかった“まさかの敗戦”の裏側<Number Web> photograph by Getty Images

1月19日のイラク戦に敗れた日本代表。久保建英らは何を考えていたのか?

なぜイラクを崩せなかった?「もっとみんなに…」

 久保が「崩せている感覚はなかった」と振り返ることになった大きな理由は、イラクに対してチームとして狙っていたのがサイド攻撃だったこと、それが機能しなかったこと、そして、ピッチ内の判断でそのプランを変える決断に至らなかったことだった。

「チームとしてサイドから崩していくのがテーマだったので、それを変更するのは難しい部分がある。でも、うまくいかない時にはちょっと違ったやり方のほうが良かった」

 久保は反省を込めてそう言った。「ああやって引かれてサイドが難しくなってきた時は僕が崩すしかない。もっとみんなにコミュニケーションを取れなかった僕の責任も今日はあると思う」と悔やんでいた。

 それにしても後半16分に堂安律と交代でベンチに退くことになった時はどのような思いだったのだろうか。久保は「コンディション的にはまだできたけど、メンバーを変えなきゃいけなかったのも事実ですし、律くんが代わるなら右の僕かなと思っていたのでしょうがない」と率直に言った。言葉の内容と口調は一致していた。悔しい途中交代ではあったが、正面から受け入れていた様子だった。

「自分の責任」菅原が伏し目がちに話し始めたこと

 4-2で辛勝したベトナム戦に続き、再び右サイドバックで先発した菅原由勢は、どこか伏し目がちに取材陣の質問に耳を傾けているようだった。日本がイラクFWアイメン・フセインに奪われた2ゴールは、いずれも相手の左サイドが起点。つまり、菅原のサイドを狙われていた。

 元々、機能的なインナーラップなど卓越した攻撃センスを持っているのが菅原の特長だが、今大会ではそれが裏目に出ている。高い位置を取ったときのリスクマネジメントが軽くなり、入れ替わられてはピンチを招いている。

 ベトナム戦でも2失点を招くことになるセットプレーを相手に与えていたが、その時はまだ強気だった。しかし、イラク戦後は反省が口を突いた。

「相手はもちろん120%の力でやってきていて、僕らもそれ相応の準備をしてきているけど、シンプルに相手が上手だったのは間違いない。自分の実力不足がピッチで出ただけ。自分の責任だと思う」と断じた。

【次ページ】 ルール違反で撮影する中東メディアも…取材現場のリアル

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