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日本代表の“伝統的な弱点+大型FW不在問題”をワシントンが斬る「ウエダからは“俺がやるんだ”と感じるが…」「このメンタルは克服すべき」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada/Kiichi Matsumoto
posted2024/01/22 11:00
ワシントンが高く評価する上田綺世。日本代表を含むフットボールの印象を聞いた
「素晴らしい。今や、世界の強豪国とも互角かそれ以上の戦いができるようになっている。端的に言えば、欧州で多くの選手がプレーして、技術、フィジカル、戦術面、さらにはメンタル面で長足の進歩を遂げているからだろう」
ウエダは技術、フィジカル能力も高い。さらに…
――攻撃陣は、三笘薫(ブライトン)、久保建英(レアル・ソシエダ)、堂安律(フライブルク)ら、主としてサイドでプレーする選手に逸材が多い。ただし、センターフォワード(CF)には好選手はいるものの、絶対的なレギュラーと呼べる選手がまだいない。これまで森保一監督が起用してきたCFのうち、誰を評価しますか?
「ウエダ(上田綺世/フェイエノールト)だね。高度な技術を持ち、フィジカル能力も高いが、彼からは『俺がやるんだ』という強い気持ちが感じられる。今後、欧州でさらに活躍して、世界トップレベルのCFへ成長してもらいたい」
――上田は身長182cmで、欧州のCFと比べると特に大柄ではありません。日本では、伝統的にあなたのような大型CFが育ちません。なぜだと思いますか?
「最近は、日本でも大柄で身体能力が高い選手が増えている。でも、その能力を十分に生かせていないようだ。精神面での準備が不足しているように思う」
――と言いますと?
◇ ◇ ◇
ワシントンは上田を称賛しつつも、日本人CF全体の問題としてフィジカルというよりもメンタル面での課題を指摘した。“日本人気質”も含めた点について、ワシントンは熱弁を振るう――。
<つづきは第2回へ>