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今年の箱根駅伝、“最強”は誰? 2024年版「箱根ランナー番付」を考えてみた 「三浦龍司は大関」「横綱は吉居大和と…」<注目区間紹介も> 

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酒井政人

酒井政人Masato Sakai

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photograph byAsami Enomoto

posted2024/01/01 17:00

今年の箱根駅伝、“最強”は誰? 2024年版「箱根ランナー番付」を考えてみた 「三浦龍司は大関」「横綱は吉居大和と…」<注目区間紹介も><Number Web> photograph by Asami Enomoto

今年の箱根駅伝「最強ランナー」は誰なのか。吉居大和(写真中央)ら、実績十分の注目すべきランナーを紹介する

横綱は吉居大和と…

 横綱は吉居大和(中大4)と鈴木芽吹(駒大4)だ。ともに高校時代から世代トップクラスで活躍。吉居は前々回1区で東海大・佐藤悠基(現・SGホールディングス)が保持していた伝説の記録を26秒も塗り替える爆走を披露。前回は花の2区に登場すると、区間歴代8位の1時間06分22秒で区間賞に輝いた。最後の箱根は2区に登録。本人は「区間記録」の更新を目標に掲げている。

 一方の鈴木は箱根駅伝で区間賞はないが、出雲駅伝6区は2年連続で区間賞。八王子ロングディスタンス10000mで日本人学生歴代3位の27分30秒69をマークした。今季は王者・駒大の主将としてチームを引っ張ってきて、横綱にふさわしい風格が漂っている。最後の箱根はかねてから熱望していた2区に登録された。優勝争いを占う意味でも、吉居との“横綱対決”は第100回大会のハイライトになりそうだ。

<2024年版 箱根駅伝最強ランナー番付>

 【東】              【西】

 横綱   吉居大和(中大4)    鈴木芽吹(駒大4)

 大関   山本唯翔(城西大4)   三浦龍司(順大4)

      平林清澄(國學院大3) 太田蒼生(青学大3)

 関脇   篠原倖太朗(駒大3)   石原翔太郎(東海大4)

 小結   伊地知賢造(國學院大4) 松山和希(東洋大4)

 前頭筆頭 佐藤一世(青学大4)   中野翔太(中大4)    

 同2枚目 湯浅仁(中大4)     吉田響(創価大3)

 同3枚目 吉田礼志(中央学大3)  山川拓馬(駒大2)

 同4枚目 山本歩夢(國學院大3)  伊藤蒼唯(駒大2) 

 同5枚目 佐藤圭汰(駒大2)    キムタイ(城西大2)

 同6枚目 阿部陽樹(中大3)    黒田朝日(青学大2)

 同7枚目 斎藤将也(城西大2)   松永伶(法大4)

 同8枚目 石井一希(順大4)    花尾恭輔(駒大4)

 同9枚目 伊藤大志(早大3)    石塚陽士(早大3)

 同10枚目 キップケメイ(日大1)  前田和摩(東農大1)

最強ランナー候補は30人以外にも…

 上記の30人以外にも楽しみな選手がたくさんいる。なかでも安原太陽(駒大4)、杉彩文海(明大4)、宗像直輝(法大4)、青木瑠郁(國學院大2)という学生駅伝の区間賞経験者、5000mで現役日本人学生最高タイムを持つ吉居駿恭(中大2)、今回が箱根デビューとなる山口智規(早大2)、吉岡大翔(順大1)らは“幕内”といえる選手たちだ。

 大相撲では「金星」という言葉があるが、箱根駅伝でも格下の選手が格上と見られていた選手に勝つこともある。優勝争いだけでなく、すべての区間に潜むヒーロー候補たちの“対決”を楽しみにしたい。

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