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欧州サッカーPRESSBACK NUMBER
英国紙も絶賛「エンドウは不可欠」遠藤航30歳“異例の移籍”から4カ月…低評価からの大逆転、本人が語った「リバプールは僕次第ぐらいの気持ち」
text by
田嶋コウスケKosuke Tajima
photograph byGetty Images
posted2023/12/27 19:37
今年8月にリバプールに移籍した遠藤航(30歳)。現在公式戦7試合連続でスタメン出場中(写真は8月)
「お互いのチームが、ボールを奪いに行く姿勢を常に見せれば、こういう試合になる。選手としては、やっぱりキツイですね。でも相手もキツイ中でやっている。そういう中でも、ボールを奪えるか、しっかり体を動かせるか。そこが大事だと思っています。
それを続ければ、チームとして大崩れしない。我慢するところと、しっかり行くところを意識しながら、自分達がボールを動かすところで少し時間を作ったり。その辺りで、攻撃はコントロールできる。
前半は裏をシンプルに使うシーンが多かったですけど、後半はそればかりにならないよう、しっかりボールを動かす時間を作りながらやっていました」
「もう自分がやるしかない状況」
遠藤は、今回のアーセナル戦で6試合連続の先発出場を果たした。
強豪リバプールへの移籍が決まったのは8月18日。シーズン序盤は国内リーグでベンチを温める試合が続いたが、12月6日のシェフィールド・U戦でアルゼンチン代表MFアレクシス・マクアリステルが膝を痛め、守備的MFの人員が足りなくなった。年末年始の過密日程が始まるタイミングで、遠藤への期待と需要が一気に高まった格好だ。
遠藤自身も、今を「勝負どころ」と捉えて気持ちを高めている。
「アーセナル戦も、マンチェスター・ユナイテッド戦(0-0。12月17日)も、自分が勝ちに持っていきたかったという気持ちはあります。
ただ、これだけ6番(=守備的MF)の選手がいない状況なら、自分がもうやるしかない。ある意味、“今のチームは自分に懸かっている”くらいの気持ちでやらないといけない。もちろん、自分は新しく入った選手ではありますが、こういう大事な時こそ、自分の力を発揮しないといけない。
それが今はやれているとは思う。もちろん満足はしていません。さらにプラスアルファをもたらせる選手になっていきたい。
“どうやったらこれを勝ちに持っていけるのか”みたいなところが、個人として次の課題。こういった中でも最後に勝ちに持っていけるだけのプレーを1つでも2つでも増やしていけるかどうか。その辺が、次の課題です」
「どれだけの日本人が試合を見てくれたか…」
頼もしいのは、遠藤のパフォーマンスが試合を重ねるごとに向上していることだ。
12月20日に行われたリーグ杯準々決勝ウェストハム戦が、「遠藤のベストゲーム」ともっぱらの評判だったが、中2日で行われた今回のアーセナル戦で安定したパフォーマンスを披露し、評価をさらに高めた。日本代表MFも手応えを口にする。