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ドジャースは“オオタニ資金”を貯めていた…日本ハムとエンゼルスに獲られても、揺らがなかった「オオタニ愛」12年物語
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byKirby Lee-USA TODAY Sports/AFLO
posted2023/12/17 06:00
大谷翔平の着替えを手伝うオーナーのマーク・ウォルター。12年前、高校時代からラブコールを送っていた名門球団の思いが結実するまでの物語
「一番大事なのは、やっぱり全員が勝ちに、同じ方向を向いていることが大事だと思うので、オーナーグループもそうですし、フロントの皆さんもそうですし、もちろんチームメート、ファンの皆さんもそうですし、みんながそこに向かっているというのが一番大事かなと思います」
大谷の心に残ったドジャースの「現状認識」
来年、30歳となる大谷にすれば、今後、いつまで「二刀流」が可能なのか、選手としていつまでプレーできるのかは分からない。ただ、グラウンドに立つ以上、チームが勝つためにできることはすべてやりたい。チーム全体としてもそうあってほしい。
その結果、常に勝利を求め続けるドジャースの球団としての姿勢に共感した。
「心に残っている言葉として、オーナーのマーク・ウォルターさんも含めて、ドジャースが経験してきたこの10年間を彼らはまったく成功ではない、ということはおっしゃられていたので、それだけ勝ちたいという意思がみんな強いんだなというのは、心に残ったかなと思います」
NPBでの日本一、WBCで世界一の次は、ドジャースでワールドシリーズ制覇――。
過去の常識を変え、不可能を可能にしてきた大谷翔平が、目標達成のチャンスを見誤るはずはない。