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球体とリズムBACK NUMBER
「エンドウは特別」「ミトマは重要」名将が愛する遠藤航でも三笘薫でもなく…最もゴールに絡んだ男は?〈森保ジャパンEL戦線を3つ星評価〉
text by
井川洋一Yoichi Igawa
photograph byKiichi Matsumoto
posted2023/12/19 17:56
堂安律、三笘薫、遠藤航ら日本人選手の活躍はELでも続いている
そのため、リーグタイトル奪還を最大の目標に掲げているルベン・アモリム監督は、守田を国内リーグのほぼすべての試合にフル出場させ、その日本代表MFも期待に応えるようにチームの上位争いを支えている。
一方のヨーロッパリーグでは、フル出場した3試合で白星がない(2分1敗)。それでも途中出場のシュトゥルム・グラーツとの2試合と、欠場したラクフ戦でチームが勝利を収め、2位でグループを突破してプレーオフへ駒を進めた。スイス王者ヤングボーイズとのプレーオフを制すには、きっと守田の力が必要になる。
ELの舞台で町田vs遠藤航も実現している
ユニオン・サンジロワーズ/町田浩樹 26歳 推定市場価値300万ユーロ(約4億6650万円)
グループE 3位 ★/5試合450分
1年半の期限付き移籍を経て、今シーズンから正式にユニオン・サンジロワーズと契約を結んだ町田浩樹は開幕からレギュラーの座を掴み、ヨーロッパリーグでも負傷欠場した第1節トゥールーズ戦を除き、3CBのひとりとして5試合にフル出場。持ち前の高さと身を挺したディフェンス、左足の高精度キックを披露し、第5節トゥールーズ戦ではクリーンシートにも貢献した。
リバプールとの最終節では突破を決めていた相手を2-1で下したものの、3位でフィニッシュ。ヨーロッパカンファレンスリーグの決勝トーナメントプレーオフで、長谷部誠(対戦時には40歳に! ポジションの変遷や代表主将を務めたことからも、彼を日本のローター・マテウスと呼んでもいいはずだ)を擁するアイントラハト・フランクフルトと相まみえる。
セルベット/常本佳吾 25歳 推定市場価値90万ユーロ(約1億3995万円)
グループG 3位 星なし/4試合222分出場
今夏に鹿島アントラーズからスイスのセルベットへ移った常本佳吾は、夏に負った怪我が癒えてから、ライトバックの定位置を掴んでいる。ヨーロッパリーグにはグループ第2節ローマ戦にデビューしたものの、0-4の大敗を喫した。以降に出場した3試合でも勝ち星がなく、チームも3位で終わり、ルドゴレツとのヨーロッパカンファレンスリーグのプレーオフに備えている。
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冨安健洋、久保建英、鎌田大地、そしてELプレーオフに回る上田綺世らチャンピオンズリーグ出場勢と通して見ていくと、日本代表で主力を張る彼らの過半数が、ヨーロッパ戦線でも出場機会をつかんでいることが分かる。来年1月に開幕するアジアカップを含めてタイトなスケジュールを強いられるが、後半戦にさらなる存在感を見せられるか。
<CL編から続く>