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山本由伸とのノーノー達成直後に「浮かれとるやないかい!」激ツッコミも…声優・立花理香が語る夫・若月健矢の「ヤバイわよ!」な愛され秘話 

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曹宇鉉

曹宇鉉Uhyon Cho

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photograph byHideki Sugiyama / Kiichi Matsumoto

posted2023/12/12 11:05

山本由伸とのノーノー達成直後に「浮かれとるやないかい!」激ツッコミも…声優・立花理香が語る夫・若月健矢の「ヤバイわよ!」な愛され秘話<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama / Kiichi Matsumoto

オリックス・若月健矢(左)と人気声優・立花理香

 家庭では“ゆるふわ”な若月だが、選手としては着実に地歩を固めている。2023年は山本由伸とのコンビで3年連続の最優秀バッテリー賞に選出され、オリックスのパ・リーグ3連覇に貢献。森友哉という強力なライバルが加入するなか、過去3シーズンを上回る98試合に出場して自身初のゴールデン・グラブ賞に輝いた。

 9月9日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦では、的確なリードで山本のノーヒットノーランを演出した。2年連続となる偉業に「またウキウキで電話かけてくるんだろうな」と夫の連絡を待っていた立花だったが、意外にも電話口の若月の声は落ち着いていた。

「ノーヒットノーラン? いや、俺はもう切り替えてるから。あ、記念グッズ出たら買っといて!」

「浮かれとるやないかい!」

 夫婦の関係においてツッコミに回ることが多いという立花は、夫のキャラクターを「才能だと思うんですけど、良くも悪くも、人に頼るのがすごくうまいんです」と分析する。そんな“人たらし”な一面が、キャッチャーとしての安心感や引き出しの多さにもつながっているのかもしれない。

「私ももっと頑張らなきゃ」

 2023年11月4日の京セラドーム大阪。山本由伸が138球目に投じたストレートで近本光司をセカンドゴロに打ち取った瞬間、固唾をのんでテレビを見つめていた声優・立花理香の口から、言葉にならない安堵の声が漏れた。日本での最後の投球を終えたエースをねぎらう夫・若月健矢の姿は、いつか球場で目にした「やけに慎重なキャッチャー」とは別人のように頼もしく映った。

 もちろん、楽しくも心強い伴走者になったいまも、“生春巻事件”のような思いもよらない余白はまだまだ残されている。若月がマスクを被ってミットを構えるとき、あるいは、バッターボックスに立つとき、立花はひとりの厳格なオリックスファンとして視線を凝らす。そして念じる。お互い頑張ろうぜ、若月健矢よ、と。

「幸い、声優は長く続けられる職業でもあるので、これからも丁寧にいい仕事をできればと思います。彼がこれだけ活躍しているんだから、私ももっと頑張らなきゃ、ですよね」

<前編から続く>

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