熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「イトウのスピードは素晴らしい」名FWカレッカが日本代表ベタボメ! “降格回避”古巣レイソルには愛の喝「育成はJの中で優秀だから…」
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byMasashi Hara/Getty Images,Takao Yamada
posted2023/12/03 17:01
レイソル時代のカレッカ(右)。同じく柏から世界に飛び立った伊東純也らを高く評価している
「ミトマ(三笘)のドリブルは驚異的で、決定力も向上している。そしてイトウ(伊東純也)のスピード、クボ(久保)のテクニック、カマダ(鎌田大地/ラツィオ)のインテリジェンスも素晴らしい。日本人選手は、私がレイソルでプレーしていた頃と比べると格段に進歩している」
――日本がさらに優れたアタッカーを輩出するためには、何をすべきだと思いますか?
「クラブでも代表でも、世界トップレベルを肌で知っている指導者が自分の経験を伝える必要があると思う。また、日本人選手は技術的にはかなりの水準に達しているが、精神的な逞しさがまだ物足りない。Jリーグで選手としての土台を作り、欧州の厳しい環境でさらにもまれて、どんな状況でも自分の力を発揮できる強くて逞しい選手になってもらいたい」
日本代表の成長スピードは予測を上回っている
――2022年W杯のグループステージで日本がドイツ、スペインを倒すと予想していましたか?
「私は日本にとても愛着があるから、国際大会ではいつも日本を応援している。しかし、正直に言うと、あの2つの勝利は予想していなかった。日本代表の成長のスピードは、どうやら私の予測を上回っているようだ(笑)」
日本で過ごした約3年半の間に感じたこと、またその後も日本のフットボールを見ていて気付いたことを、包み隠さず語ってくれた。彼の率直さは、マラドーナにも通じる気がした。そんなカレッカは、どのようにブラジルの地でストライカーとしてのマインドを育んでいったのか――。
<第3回に続く>