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大谷翔平に“番記者の本音”「あなたの球団は獲得に乗り出しますか?」尋ねて分かった“争奪戦の現実”「贅沢税が…」「99%ドジャースでは」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2023/10/27 17:01
今季終了後にはFAを迎える大谷翔平。気になる去就は…
マリナーズ関係者「大谷の望みはなんでも叶える」
球団の編成関係者や代理人に話を聞いても過去3年間の大谷の二刀流プレースタイルを継続したいならば、西海岸の環境は重要だと指摘する声は多い。だからこそと、マリナーズのある球団関係者は熱く語った。
「マリナーズはエンゼルス同様の環境を用意します。大谷の望みはなんでも叶えるでしょう。その上でこのオフのファーストプライオリティーは左打ちの強打の野手です。投手は先発も救援も、そしてマイナーにも多くの選手を擁しています。大谷は来季は投げられませんが、マリナーズが今欲しいのは左のスラッガーです。もちろん、早ければ25年に投手として復帰する可能性がある投手・大谷も魅力的です。肘を手術したことで獲得をためらう球団が出てきていると感じますが、我々にとって大谷は獲得最優先事項の選手であることに違いはありません」
フリーエージェントとなった時点で、獲得の意思があることをネズ・バレロ代理人に伝える球団は15球団を超えるだろう。だが、具体的な条件を早くから提示し、熱い交渉を展開するのはエンゼルス、ドジャース、マリナーズ、ジャイアンツの4球団が考えられる。それでも先に記したようにオフの戦力補強はマーケットの動きに応じ目まぐるしく変化していく。プランB、C、Dの検討が始まれば、争奪戦は激化する。
世界一への戦いの後に控える、大谷翔平獲得を巡る熱き戦い。喧騒のオフは間もなくやってくる。