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大谷翔平に“番記者の本音”「あなたの球団は獲得に乗り出しますか?」尋ねて分かった“争奪戦の現実”「贅沢税が…」「99%ドジャースでは」
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byGetty Images
posted2023/10/27 17:01
今季終了後にはFAを迎える大谷翔平。気になる去就は…
レンジャース番記者「獲得へ動くとは思わない」
テキサス・レンジャーズを16年間担当するRangers Todayのジェフ・ウイルソン記者はこうキッパリと言った。
「私はレンジャーズが大谷の獲得へ動くとは思わない。彼が17年のオフに日本から来た時、レンジャーズはとても彼を欲しがっていた。彼を獲得できるとも思っていたが今は少し状況が違う。オーナーは伝統的に贅沢税を超えることを望んでいない。シーガーやセミエンなどの大型契約を多く抱える今、大谷獲得は贅沢税を超えることにつながる。ワールドシリーズに進みたくさんのお金を得ることになっても、彼らの考えが変わるとは私には思えない」
ヤンキース番記者「99%ドジャースに行くと思っている」
ヤンキースを担当する重鎮記者ふたりは同じ考えを持っていた。担当歴20年、バーゲン・レコードのピート・カルデラ記者と14年間担当しているニューズデイのエリック・ボランド記者はヤンキースの補強プラン以前の問題だと語った。
「18年のオフにヤンキースは真剣に彼にオファーした。だが、大谷は最初からヤンキースでプレーする気がなかった。球団トップも面談交渉のリストから外される以前に最初の交渉の2、3日後にはリストから外されることをわかっていた。この6年間で大谷は何度かニューヨークにやってきたが、現実的に大谷が東海岸でプレーする気があるとは私には思えない。ヤンキースと大谷の関係性は6年前の冷めた関係から変わっているとは思えない」(ボランド記者)
「ヤンキースは伝統的に獲得の可能性がある選手は全員獲りに行く。だが、大谷はヤンキースを選ばないだろう。大谷はサザンカリフォルニアが気に入っているのだろう。今のようなプレースタイルにはその地が適しているんじゃないかな。私は99%ドジャースに行くと思っているよ」(カルデラ記者)