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阪神岡田監督に賛否「“ドラ1指名の事前公表やめへんか?”、僕は賛成です」元中日監督・谷繁元信が評価する“ドラフト最有力候補7人”とは?

posted2023/10/25 11:03

 
阪神岡田監督に賛否「“ドラ1指名の事前公表やめへんか?”、僕は賛成です」元中日監督・谷繁元信が評価する“ドラフト最有力候補7人”とは?<Number Web> photograph by JIJI PRESS

広島が1位指名を公言した青学大・常廣羽也斗投手(右投右打/180cm・73kg)

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谷繁元信

谷繁元信Motonobu Tanishige

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10月26日に行われるプロ野球のドラフト会議。前評判の高い大学生投手をはじめとした多くの逸材たちは、百戦錬磨の玄人の目にどう映っているのか。通算3021試合出場のプロ野球記録を持つ元中日監督の谷繁元信氏に、注目のドラフト候補について話を聞いた【全2回の後編/前編へ】。

◆◆◆

 今年のドラフトは大学生のピッチャーが豊作だと言われていますね。たしかに右投手も左投手も粒ぞろいで、プロでも大成しそうな期待を抱かせる候補が例年以上に多い印象です。ここでは僕が注目している投打のドラフト候補7名をピックアップして、論評させていただきます。

【1】武内夏暉(国学院大/投手/左投左打/185cm・90kg)
【2】細野晴希(東洋大/投手/左投左打/180cm・87kg)

 まずは左投手から。国学院大の武内夏暉投手(※西武ライオンズが1位指名を公表)と、東洋大の細野晴希投手。どちらも素晴らしい投手であることは言うまでもなく、甲乙つけがたい逸材です。

 ただ、同じサウスポーでもピッチャーとしてのタイプは違いますね。ちょっと表現が難しいんですが、武内投手は制球力も含めて高いレベルでまとまっていて、安定感のあるタイプ。一方の細野投手は、最速158キロとパワーを感じさせるけれども、少しばらつきもあるのかな……といった印象です。それでも「どちらが上」というのはないですね。素材はどちらも抜群だし、伸びしろも間違いなくある。こればかりは、各球団のスカウトや編成、監督の好みによって、判断が変わってくると思います。

 あと左投手で気になる存在は、桐蔭横浜大の古謝樹投手。独特なフォームで球にキレがあり、抑えもできそうなタイプだという話も聞いています。古謝投手もまた異なる特徴を持った左投手なので、かなり需要はありそうですね。

【3】常廣羽也斗(青学大/投手/右投右打/180cm・73kg)

 右投手では、広島が1位指名を公言した青学大の常廣羽也斗投手。150キロを超える直球とフォークで三振を奪える本格派ということで、タイプ的に先発で使いたいんだろうと思います。広島は森下暢仁、九里亜蓮、大瀬良大地と右の先発投手がいますが、その枠に収まる若い先発候補がほしいということでしょう。

 先発投手というのは、本当に何人いてもいいんですよ(笑)。言ってしまえば、どのチームも多ければ多いほどいい。即戦力でそこに入っていけるかどうかは、事前にどれだけ高評価でも“未知数”というほかはないんですが、1位指名を公言するのはそれなりの理由があるということ。競合する可能性も高そうですが、そこも含めてドラフトの行方が楽しみです。

【次ページ】 谷繁さん注目のドラフト候補【4】【5】発表!

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