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メジャーリーグPRESSBACK NUMBER
「大谷翔平を知ってますか?」現地アメリカ人の“意外な回答”に驚いた…ニューヨークで超人気、サンフランシスコで「知名度低い」なぜ?
text by
水次祥子Shoko Mizutsugi
photograph byJIJI PRESS
posted2023/09/21 11:04
大谷翔平はアメリカで、実際どれほど人気なのだろうか。現地の人に「オオタニを知ってますか?」と尋ねてみた
この街に来ると必ず寄るのが、ミッドタウンのど真ん中にあるMLBの巨大な旗艦店だ。
ユニホームコーナーに行き、吊るされているエンゼルスのものをチェック。10枚以上あるユニホームは、やはりトラウトのものばかりだった。
「オオタニのユニホームはありませんか?」
「奥のシティコネクトコーナーにあるよ」
大谷だけ大量に陳列…人気商品は?
男性店員が口にした“シティコネクト”とは、各球団の本拠地がある都市の雰囲気が反映されたユニホーム。エンゼルスの場合は南カリフォルニアらしく、ロゴの下に波があしらわれたサーフスタイルが表現されていて、大谷も好んで着用することで知られている。そんなユニホームが並ぶとは、さすがMLB旗艦店。わかってらっしゃる。
シティコネクトコーナーには大谷のユニホームが大量に吊るされ、Tシャツも一緒に並べられていた。他球団と比べても広めにスペースが取られ、まるで大谷個人のコーナーのようになっている。そこに若い白人カップルがやってきて、大谷のユニホームを手に取りながら笑顔で話をしていた。
店舗内には大谷のグッズがいくつかあったが、驚いたのはキーホルダーコーナーだ。人気選手のキーホルダーがフックに掛けられており、他の選手はそれぞれ1フックで陳列されているのに対して、大谷だけ3フックと大量に陳列されていたからだ。単純に計算すると3倍の需要があるということか。恐るべし。
ニューヨークの巨大書店へ行ってみた
ニューヨークに来ると必ず足を運ぶ場所がもう1カ所ある。ユニオンスクエアにある、全米で最も有名な書店チェーン「バーンズ&ノーブル」の旗艦店だ。3階建ての広々とした巨大店舗で、書棚に並ぶ本の種類もどこよりも豊富。ここで本を眺めていると、気づけば2時間、3時間経っていることも珍しくない。
店に入り、上のフロアまで上がって、中央にある案内カウンターへと向かった。そこにいたのは、ロングヘアにメガネをかけて知的な雰囲気を漂わせた若い白人女性だった。
〈つづく〉