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「僕が一番感じたのは、やっぱり大谷翔平選手なんです」今永昇太30歳が語る“あれから”…痛感した「メジャーリーガーに絶対投げちゃいけない球」 

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佐藤春佳

佐藤春佳Haruka Sato

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posted2023/09/14 11:08

「僕が一番感じたのは、やっぱり大谷翔平選手なんです」今永昇太30歳が語る“あれから”…痛感した「メジャーリーガーに絶対投げちゃいけない球」<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

横浜DeNAベイスターズ、今永昇太投手(30歳)。「やっぱり大谷翔平選手なんです」今永が今でも思い出す印象的なシーンとは?

「決勝、先発で行こうと思っている。ケガをしたときとか、これまでのことも全部俺は見てきたから、そういう思いも全て決勝の舞台で表してくれ」

 2020年オフ、左肩のクリーニング手術を受けた。リハビリを乗り越え、復帰した翌21年6月13日、先発予定だった交流戦の日本ハム戦の試合前に、当時敵将だった栗山監督から背中を押されていた。

「外野でウォーミングアップをしていたときに、栗山監督がバッティングのボール拾いをされていて。挨拶すると『だいぶ戻ってきたね。楽しみに見ているからね』と声をかけていただいたのを覚えています。あの時から繋がる不思議な縁を感じますよね。若い投手も多いなかで、自分が見られているんだ、という責任感も感じながら大役にのぞみました」

山本由伸「緊張している人がいまーす!」

 とはいえ決勝の大舞台の先発、しかも相手は“ホーム”のアメリカ代表という重圧は相当なものだ。村上宗隆が劇的なサヨナラ打を放った準決勝・メキシコ戦の試合後には、歓喜に沸くチームメートを横目に1人、緊張感を漂わせていたという。

「ロッカールームでみんなワイワイしてるじゃないですか。僕だけそんな感じじゃなかったらロッカーが近かった山本由伸が『はーいここに1人、明日先発で緊張している人がいまーす!』って発表してて(笑)。ピッチャー陣の中ではそんないじりも受けていましたよ。でも決勝当日は、“終盤に投げるピッチャーより一番プレッシャーは薄いだろう”って思って。むしろ先発が一番良くないか? って。逆にそんな考えでのぞんでいました」

「メジャーリーガーに絶対投げちゃいけない球」

 メジャーリーガーも顔を揃えたアメリカ打線の攻略プランは、事前のデータ分析に加えてダルビッシュの意見も参考にした。

【次ページ】 「メジャーリーガーに絶対投げちゃいけない球」

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