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気温34度、前日合流9人…パリ五輪へ“過酷で難しい初戦”も6-0! 現地で聞いたU-22日本代表の証言「全部行くのではなく」「あれが自分の長所」
text by
飯尾篤史Atsushi Iio
photograph byKyodo News
posted2023/09/07 17:20
大岩剛監督率いるU-22日本代表は、細谷真大の2ゴールなど6-0の大勝でパリ五輪切符獲得への第一歩を踏み出した
77分には一気に4枚替えを敢行。次戦でのスタメンが予想される鈴木唯人(ブレンビー)、山本理仁(シント=トロイデン)、小田裕太郎(ハート・オブ・ミドロシアン)、藤尾翔太(FC町田ゼルビア)がピッチに投入される。86分には今夏、サガン鳥栖から期限付き移籍をしたばかりの中野伸哉(ガンバ大阪)が左サイドバックに送り込まれた。
終わってみれば、6-0。厳しい戦いが予想された大会初戦は、相手にシュートを1本も許さずに危なげなく勝ち点3をゲットした。
快勝スタートの中、予想外の出来事とは
こうして快勝スタートとなったが、ひとつ予想外のことも起きている。
日本とパキスタンの試合前に行われた第1試合で、開催国のバーレーンがパレスチナに0-1で敗れたのだ。暑さに慣れているはずのバーレーンだったが、足が止まった後半のアディショナルタイムに痛恨のゴールを許した。このグループは日本とバーレーンの2強と思われていたが、三つ巴の争いになりそうだ。
9月9日に行われる第2戦の相手は、そのパレスチナ。バーレーン戦を見る限り、コレクティブなスタイルで、フィジカル的な強さも兼ね備えたチームだ。11グループ中2位の上位4チームも最終予選に進出できるレギュレーションだが、首位通過を目指し、最善の準備で決戦に臨んでもらいたい。