熱狂とカオス!魅惑の南米直送便BACK NUMBER
「ピッチだけじゃない。ベッドの中でも…」“ジーコの兄”エドゥーはスゴい豪傑だった「質問が間違っている!」記者に切り返したワケ
text by
沢田啓明Hiroaki Sawada
photograph byHiroaki Sawada
posted2023/09/03 11:03
2004年アジアカップ優勝記念の盾を手にしたエドゥー。自身のサッカー経歴についても語ってくれた
「古巣アメリカFCでの仕事が多いね。テクニカルディレクターなどを務めてチーム強化を担当し、今年3月からは強化部長を務めている」
鹿島、日本代表のために働けたことはとても誇り
――Jリーグ、日本代表、日本への思いは?
「私が日本との縁ができたのは1994年、47歳のときで遅かったが、以来、日本と日本人が大好きになった。アントラーズや日本代表の強化のために働けたことをとても誇りに思っており、日本のフットボールのさらなる発展を心から願っている」
◇ ◇ ◇
日本のファンにとって、エドゥーは「兄としてジーコをサポートする人物」というイメージが強いのではないか。しかし、エドゥーはアメリカFCのレジェンドで、セレソンにも選ばれ、1970年W杯で優勝したセレソンに招集されていてもおかしくなかった名手。若手時代のジーコは「エドゥーの弟」と呼ばれたほどである。
両親と兄弟にまつわる話を聞き、一家の結びつきの強さを知って、一家にとってもスーパースターである末っ子ジーコを――エドゥーが陰になり日向になりサポートしてきた理由がよく理解できた。